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「暗くなってきたな。話も済んだし、そろそろ帰る?」

 「は、はい!」

 「うん。じゃあ帰ろうか」
 

 会計を済ませ、私達は飲食店街を去った。建物から出ると外は薄暗くなっており、駅方面の目印でもある大きなデジタル時計を見ると時刻は9時を過ぎていた。

 
 「もうこんな時間…結構話し込んでたんですね」

 「そうだね…けど夏だからかな。まだ少し明るい」

 
 そんなことを言いながら空を見上げる相沢君。何だか少し名残惜しいな、なんて思いながら俯いていると、彼が突然目の前まで近づいてきた。
驚いて顔を上げると、彼はふっと笑ってみせる。
 

 「ど、ど、どうしたんです?」

 「僕はこのまま帰るつもりだけど…お前、家に来たいって言ってたよね。今から一緒に来る?」

 「へ!?」

 
 予想外すぎて心臓が激しく跳ねる。…今から相沢君の家。勿論行きたい。興味しかない。
けどこんな微妙に遅い時間に異性の家に行くことなんて私したことない。しかも、さっきまであんな物騒な話をしていた上に今度人を一人消す宣言までされた後だというのに。

そんな人殺しの家に上がり込む勇気があるのかと自分に問いかけてみる。そんなの、勿論大丈夫に決まってる。だって相沢君なんだから。
いや、でも、色んな意味でまだ心の準備が…!
 

 「何あたふたしてんの。嘘に決まってるでしょ?」

 「……で、ですよね!嘘に決まってますよね!!」

 
 私が慌てふためいていると、相沢君はくすくすと笑った。
 

 「お前、ちょっと期待したでしょ。ほんと馬鹿だなあ…」
 

 …笑った顔が天使みたいに可愛い。私はクラクラする頭を抑えて深呼吸する。
 本当に、この人はどこまで私を翻弄するつもりなんだ。照れと困惑が入り混じった何とも言えない気持ちになって、私はまた俯いてしまう。
 

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ポエム(プロフ) - 【お知らせ】登場人物イラスト、世界観イラスト更新しました。 (2019年3月26日 16時) (レス) id: 40cccc9e32 (このIDを非表示/違反報告)
ポエム(プロフ) - あうんさん» ありがとうございます!!気に入ってもらえて嬉しいです…!更新頑張りますね!! (2018年11月2日 22時) (レス) id: 40cccc9e32 (このIDを非表示/違反報告)
あうん(プロフ) - ヤバイ…どストライクすぎます!あんずちゃんの狂った感じがたまらないです!更新応援してます! (2018年10月31日 6時) (レス) id: 8621d19bdc (このIDを非表示/違反報告)
ポエム(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます…!!更新頑張ります^^ (2018年10月13日 7時) (レス) id: 40cccc9e32 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 読みやすいし面白いです!応援してます! (2018年10月10日 14時) (レス) id: 7f2ddeb6c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポエム | 作成日時:2017年10月21日 9時

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