検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:172,048 hit

黒き王子(笑) ページ19

☆Aside

「…きろ、起きろ!」

ほおをぺしぺしと叩かれて目がさめる。

「…痛いです中也さん」

叩かれまくったであろう右ほほがヒリヒリする。

左はまだ完治してない切り傷が残ってるから右にしてくれたらしい。

その心遣いはありがたいがどうせならもっと優しくして欲しいんだけど…。

「やっと起きたか。いつまで寝てんだよ」

「仕方ないじゃないですか。実戦も異能使うのも久々だったんですから」

やっぱなまってたか…。

「また手合わせよろしくお願いします」

「い、いきなりどうしたお前…」

まあいい、と話を変える中也さん。

「それより、早く行くぞ。報告書書かないとっつったのはお前だろうが」

そうだった。報告書…。

車から降りようとするが。

「…中也さん」

「あ?」

「非常に言いにくいんですが…動けません」

「…は?」

異能のせいだ。

今までは異能を使ったあとでもフラフラになりながら何とか歩けてた。

だがここのところ全く使ってなかったためか反動も大きいらしく。

手は動くが足は動かない。

「全くお前は…」

中也さんは車から降り、助手席側にまわってくる。

ドアを開けられ、中也さんの両手が私の背中と膝の裏に…ってえぇ?!

「ちょっ、中也さん?!」

こ、これはいわゆるお姫様抱っこというやつでは…?!

「うるせえ、黙っておとなしくしろ。それとも落とされてぇのか?」

そんなこと言われたら大人しくするしかない。

「俺の部屋まで運んでやるから、報告書はちゃんと書けよ」

「は、はい」







翌日から私の『黒き舞姫』という呼び名と合わさって中也さんが『黒き王子(笑)』なんて呼ばれるようになったのは私の責任じゃないはず。←

苦しい、辛い、でも大好き→←星が綺麗だな


ラッキーキャラ

宮沢賢治


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (98 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
238人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

風鈴(プロフ) - ドルチェさん» ありがとうございます!これからまた1日1話更新を心がけていきたいと思いますのでよろしくお願いします! (2016年6月1日 21時) (レス) id: 03566c106c (このIDを非表示/違反報告)
ドルチェ - 交信お疲れ様です! やっぱりいいですねぇ、流石です!!次も頑張って下さい!応援してます! (2016年6月1日 6時) (携帯から) (レス) id: 4b2aa12345 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - ドルチェさん» ありがとうございます!アンケートが終わりましたらまた書き始めますのでよろしくお願いします! (2016年5月27日 7時) (レス) id: 03566c106c (このIDを非表示/違反報告)
ドルチェ - 初めまして!!ドルチェと言います。 黒き舞姫、拝見させてもらってます。 私は中也さんと芥川さん圧しです!! これからも頑張って下さい! 応援してます!! (2016年5月27日 6時) (携帯から) (レス) id: 4b2aa12345 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - オルカさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2016年5月25日 20時) (レス) id: 03566c106c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:風鈴 x他1人 | 作成日時:2016年5月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。