bouquet 45 ページ5
しばらくふたりでぽつぽつと言葉を交わした後、静寂が訪れる。
こんなとき、何を話せばいいんだっけ？
ぐるぐる、必死に頭を回転させるけど思うように言葉は出てこない。
先に沈黙を破ったのは渋谷くんだった。
『なぁ、…』
だけど、渋谷くんが薄い唇を開いた瞬間、彼のポケットから着信音が漏れる。
だけど彼は電話を取ろうとはせず、真っ直ぐにわたしを見つめる。
『…』
「出て、いいよ？」
『…すまん』
わたしに背を向けて、スマホを耳に当てる。
『もしもし、…桜子？』
渋谷くんの口から出たのは、女の子の名前だった。
『おん、ええから。鍵だけちゃんとしといてな』
ぼんやりと、背中を見つめる。
彼が急に、遠のいた気がした。
進めてなかったのは、わたしだけなんだね
それなら、約束のこと…口に出さないで欲しかった。
だってじゃないと、少しだけ期待を持ってしまうでしょう？
現にまだ
あの頃よりかは、だけど
少しくらいはすきでいてくれてるんだと思ってた
『嫌や、お前のビーフシチューなんか味濃いねん。…まずくはないけど』
日常の音が、聞こえる
同時に、目の前が真っ暗になる
わたしは、音を立てないようにそっと踵を返す。
一気に心臓が冷たくなる
そんな中で、温かいのは彼のくれたミルクセーキだけだった。
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はるか(プロフ) - ふ。さん» お返事遅くなってすみません（；_；）そう言っていただけて嬉しいです！これから頑張っていきますので、ぜひ最後までよろしくお願いします(*^^*) (2018年5月22日 10時) (
レス) id: ccab781f61 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ゆうさん» 返信遅くなってすみません(>_<)ありがとうございます！頑張って書き上げますね* (2018年5月22日 10時) (レス) id: ccab781f61 (このIDを非表示/違反報告)
ふ。(プロフ) - ゆっくり更新してください。はるかさんが綴る花束が大好きです。心が落ち着くまで待っているで、ゆっくりしてください！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: 14c30d17ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - みなさまへので、感動しました。このお話好きです！ (2018年4月17日 18時) (レス) id: 31ded2b230 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - みさこさん» お返事遅くなりすみません(>_<)嬉しいです！ありがとうございますo(^o^)o続き頑張って書いていきますね♪ (2018年2月17日 7時) (レス) id: ccab781f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2018年1月30日 21時
