hum 3 ページ3
『あ、すばる先輩だ〜』
窓の外、グラウンドを眺めながらふっと彼女が笑みを零した。
『ふふ、ちゃんと体育してよ、』
そう言いつつ、小さく手なんか振っちゃったりして。
見えへんけど、きっと先輩は、Aちゃんの方ばっか見てんねやろな
…そんな仲のいいふたりに、また切なくなる。
切なくなったって、意味なんか無いねんけど。
.
.
.
.
.
…だって、ふたりは恋人同士
おじゃま虫なのは、俺やねんもん
『あ、怒られてる…ふふ、』
笑いをこらえながら前を向いて、何事も無かったかのように真剣に授業を聞き始める。
そんな彼女は幸せそうで…見惚れるぐらい、綺麗で
やけど、そんな顔をさせてるのは俺じゃない、他のオトコな訳で。
それがたまらなく悔しくて、切ない。
すきや、誰よりも
でも君がすきなのは、渋谷先輩
一方通行な想いが、俺の足を止めてしまう
『…君が、すき』
そう言ったなら、君はどんな顔をするんやろう
困ったように笑って、「ごめんね」って言うんかな
それとも、「ありがとう」と笑って、少し首を傾げるんかな
どっちにしても、きっと君は笑顔を浮かべるんやろうな
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りりあ - 読ませていただきました！素敵なお話ですね。やっぱりはるかさんの作品が好きだと改めて思いました。これからもよろしくお願いします^_^ (2017年5月9日 23時) (
レス) id: d0ec948b8a (このIDを非表示/違反報告)
yuuka_madre(プロフ) - いつも読ませていただいてます。切ない、切ないですけど、マルちゃんのイメージにぴったりで、それがまた切なさをかもし出して、、素敵なお話ありがとうございました！ (2017年5月9日 3時) (レス) id: 3387539543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2017年5月8日 21時
