hum 13 ページ13
ずっと、言えへんかった。
ずっと、言いたかった。
ぐっと拳を握ると、じんわり汗が滲んでくるのが分かる。
喉だってカラカラに渇いて、言葉を発すれば声が裏返りそうやった。
それでも、言わなければ
今、言わないと
…もう俺は、ここから進めへん気がした
もう、チャンスはないんやと思った。
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「丸山くん？」
腕の中で、彼女が不思議そうに首を傾げる。
その瞬間、さぁっと風が吹いて
綺麗に巻かれた髪の毛を、ふわりと揺らしていく。
いつの日か見たこの光景。
あの時に、戻った気がした。
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『斎藤、Aさん』
君は、この想いを受け止めてくれるかな
あぁ、この際結果なんかどうだっていい
君はきっと、笑ってくれるってわかっとるから
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『ずっと、アナタがすきでした』
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俺は安心して、7年越しのこの恋に
やっと、終止符を打とうか
fin
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りりあ - 読ませていただきました！素敵なお話ですね。やっぱりはるかさんの作品が好きだと改めて思いました。これからもよろしくお願いします^_^ (2017年5月9日 23時) (
レス) id: d0ec948b8a (このIDを非表示/違反報告)
yuuka_madre(プロフ) - いつも読ませていただいてます。切ない、切ないですけど、マルちゃんのイメージにぴったりで、それがまた切なさをかもし出して、、素敵なお話ありがとうございました！ (2017年5月9日 3時) (レス) id: 3387539543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2017年5月8日 21時
