j u i c e j u i c e , ((紫)) (ページ8)

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juice 8 ページ8

Aとふたりきりやからか、緊張して異様に喉が渇いたコンビニに寄った。

喉渇いたって言っても、季節は冬やから

やっぱ、あったかいもん飲みたくてコーヒーを取った。

ちらっと、Aの方向いたら、ミルクココアに手え伸ばしとって。

冬でも、必ず炭酸水持ってくるから、

『え、A炭酸水やないの？』

つい、不思議に思ってそう聞いたら

一瞬だけ、口ごもってから

「寒いでしょ、あったかいのがいい」

普通に、平然とそう答えた。

…いや、部活も寒いやん外なのに

まぁ、そこは敢えて突っ込まんかったけど。

やっぱこいつ、あほやなあとは思った。

『ま、ええわ、ココアな』

ひょいとAの手からココア取って、レジへ。

後ろで、お金払うとか言っとるけど

ちょっとぐらい、カッコつけさせてくれや、

「…ありがと、」

『どーいたしまして〜』

.

.

.

.

がーって、ドア開いてすぐそこのベンチに座った。

寒いんやけど、Aがしっかり隣に居るし

買ったばっかりやからコーヒーもアツアツやし

なんや、幸せやった。

「ココアオレってね、ふつうのココアとちょっと違ってね？
なんかちょっと柔らかい感じがして、すごいすき、」

ぱっと顔明るくさせて語るAが可愛くて

そのあと、ちょっと照れるのも可愛いくて

つい、口元を隠しながらそっぽ向いてまった。

「村上？」

『あー…いや何、でもない』

何でこいつはこんなに俺のツボばっか押さえてくるんかな、