j u i c e j u i c e , ((紫)) (ページ32)

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juice 32 ページ32

「すきって、言ったら…？」

『俺が、お前を…すきやって、言ったら』

ぴたっと立ち止まって、真っ直ぐに見つめて

この心臓のうるささを隠すように、ポーカーフェイスを装った。

同じように俺を見つめとったAが、静かに口を開く。

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「わたしが、あなたをすきだと言ったらどうする？」

涙目になりながら、繋がれた手にぎゅっと力が籠る。

『…あほ、可愛すぎんねん』

その手を引いて、小さな彼女を腕におさめる

「すきだった…ずっと、」

涙を、1粒こぼして

「炭酸水だって、村上のために持って来てた」

『A、』

「でも、鈍感だから気づいてくれないしっ…

人たらしだから不安になるし…」

悪口なんか、俺のことすいてくれとるが故の想いなんか、ようわからへんけど

そう、話してくれるから

『俺は、お前がすきやから

…お前の隣以外、どこにも行かへんから』

俺も、正直に自分の気持ちをちゃんと伝える。

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「…もっかい、言って」