雨の日にはアリスの傘を。((赤、緑))

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「申し訳ございません、こちらがご注文のお弁当7つと…


こちら、当店からのお詫びの品でございます。


杏仁豆腐と、プリンをご用意させていただきました。」









淡々と商品を机の上に並べて




立ち上がってから、彼女は帽子を取ってお辞儀をした








「本当に、申し訳ございませんでした！」








そうして、ぱっとその顔が上げられたとき







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『あ…｢A…！」』









俺と同時に、すばるくんが声を上げた






え、…A？





そう、呼んだよな






目の前に居るのは、紛れもなく昨日の“アリス”





やっぱり、知り合いやってん…？








「…すばる、」








｢何で、居るん…A、｣







明らかに、何かあったようなふたり。




知り合いでもない、ただ昨日会っただけなんに




こんなに、胸がざわざわするんは何で？








「…ごめん、」









それでは、





そう彼女は呟いて、出て行こうとした









『待って！アリスっ！』









俺は、何でか咄嗟に叫んで




それを制してた









「…アリス、？」

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