雨の日にはアリスの傘を。((赤、緑))

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「すばるっ、どういうことやねん！」





『わからへん…でも、あの傘は絶対Aのや』







ぱりっぱりの新品にも見える、あの傘





何回も、使ってるはずなんに、一切の傷が無い






…Aが、大事に使ってくれてたから








『今日、郵便局…行ってみようと思うねん』






「そうは言うても、Aがまた郵便局に現れるか、わからへんねやろ？」





『やけど、このまま会えへんよりはマシやろ…
今日会えへんのなら、明日も、明後日も行く』







Aのこと考えるだけで、泣きそうになるねん




歳かなぁ…涙脆くなってるんかな





すると、ヒナは１回大きいため息ついて、俺の背中を力いっぱい叩いた







『いった…』






「あぁもう、お前も頑固やし、止められへんのはわかってるから止めへんけど

…会えたら、どうする気や」








『…わかれへん』







ただ、俺がすきでも




Aは、ちゃうかもしれへん





もう他に、すきなヤツが居るんかもしれへん





でもな、それでもいい







『撮影行くか』






「…はいはい、」






.







.






.







.







勝手やけど、俺はまだ想ってるから





Aに、もっかい気持ち伝えるまで




…絶対、諦めたらんねん

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