名探偵さんに愛され過ぎているお世話係 が居るらしい２【文スト】

八十四話 ページ37

敦「 この家ですか 」





.... 乱歩さんは二階か。





A「多分幸助さんは一階にいる。敦君と国木田さんはあの窓を叩き割って入ってください。あ、でも私と賢治君が中に入ってからでお願いします。

私と賢治君は幸助さんを、敦君と国木田さんは乱歩さんを.. 」





そして、玄関の扉を開けた。





A「 幸助さん、居るんでしょう？早く出てきてください」






「はーい！流石、判っちゃいましたか。

お、後ろに居るのは誰ですか？ 僕と云う存在がありながら.. 浮気ですか!? 」





こりゃまた、面倒くさい人だ事。





賢治「宮沢賢治 と云います！貴方を捕まえに来ました！」






A「 大人しく捕まってくれれば、手荒な事はしません」





「うーん、じゃあAさんがメイドコスしてくれたら 捕まります！」





A「賢治君、縄 貸して」





縄で縛り上げると、顔を真っ赤にして喜んでいた。





「Aさんて凄く良い匂いがしますね！果実の香りがします！」





A「有難うございます、それで本題なんですが 何で乱歩さんを攫ったのですか」





その言葉に、幸助さんは黙りこくった。





「..... あの人が邪魔なんだ。Aさんの隣に居るのは僕で良いのに、何であいつなんだ！

彼奴なんて、この世に存在しなくて良いんだ 。消えて無くなれば良いんだ！！」





怒りがフツフツと静かに沸いてきた。

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