名探偵さんに愛され過ぎているお世話係 が居るらしい２【文スト】

六十二話 ページ15

私は、駄目な人間だ。特に取り柄がなく勉学を頑張ってきた。お陰で学年トップを取る事ができた。けどそれは相手を不幸にしてしまう。


私は、駄目な人間だ。親に認められたくて勉学を頑張った。けどそうしても親には認められない。もっともっと頑張らないとお父さんやお母さんは喜ばない。なんて親不孝な人間なんだろう。


私は、駄目な人間だ。否もはや人間ではないのだろうか。親から娘だと思われず機械だと思われ続けた。 人間らしくしないと、そう思っても私には判らない。



私がもっと頑張らないと皆んなが幸せにならない。

先刻だってあの男性に負けた。あの時、違う方法を考えていたら勝っていたのかもしれない。
私は莫迦だ。莫迦なりに一所懸命考えないと。





私は今まで勉学だけを頑張ってきた、それは嘘である。勉学は勿論頑張った、けれど裏でこっそりと運動もしていた。
親孝行だってしようとした。部活に行かず、バイトをし、お金を貯め、親の老後の為に貯めていた。校則を破ってでも皆んなに認められたかった。




けれど私はまだ認められない。
もっと頑張らないと、強くならないと。





目が覚めた時には何時もの風景が広がっていた。

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