97.5ビート ページ4
97.5
真剣乱舞祭2016まで、あと1日。
佐藤｢君と 君と 巡り会う｣
誰もいなくなった稽古場でひとり、流司があの人が振り付けした｢解けない魔法｣を練習していた。
…ほんとに、2人して手がかかる。
小越｢流司｣
佐藤｢え…あぁ勇輝か。帰ったんじゃなかったの？｣
俺は舞台セットに腰掛けて、自分のつま先をじっと見つめた。
佐藤｢…勇輝？｣
小越｢俺さ、たぶん流司が好きになるずっと前から。Aさんのこと好きだったんだよね｣
佐藤｢…！｣
流司の息を飲む気配を背中で感じながら、俺は続ける。
小越｢でも、あの人が選んだのは流司だった｣
友だちの誕生日プレゼント選びに付き合ってほしい、そう言われた日から。俺の片想いは終わりの日に向かって走り始めたんだ。
小越｢あ、大丈夫だよ。ちゃんと俺の中で踏ん切りはついてるから。でもさぁ、やっぱり…流司の友だちとして、Aさんの弟子として。幸せになってほしいんだよ｣
元片想いの相手ならなおさらね？振り返って笑いかけても、流司は表情を変えなかった。黙ったまま、俺の隣に座る。
流司｢…俺は、あの人の未来の邪魔になる。俺よりも、勇輝があの人の隣にいた方がいいのかもしれない｣
ふつふつと、笑いがこみあげてきた。
怒るべきなのかもしれない。でも、笑わないと泣いてしまいそうだった。
佐藤｢…俺なんも面白いこと言ってないけど｣
小越｢ふふ、あはは、いや…バカだなぁと思って｣
佐藤｢はぁ？｣
俺は大きく息を吸って、
小越｢すっごいジコチューなこと言うとさ、｣
佐藤｢え？｣
小越｢せっかく俺が身を引いたのにお前もAさんも幸せにならなかったらさ。俺の片想いどうなっちゃうわけ？｣
時計を見た。7時40分。
まだ間に合う。
小越｢まだ気づいてないの？｣
佐藤｢何が｣
小越｢あの人には、流司が必要だよ｣
悔しかった。終わった恋だとしても、こんなことを言わなければいけない自分が悔しかった。
小越｢…チトセ・ダンススクールのAスタジオ｣
佐藤｢…え？｣
小越｢ほんとは俺が8時からマンツーマンのレッスンだったんだけどなぁ｣
流司の目が大きく見開かれた。勢いよく立ち上がる。
小越｢行ってきなよ｣
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切れかけミサンガ(プロフ) - 湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！さん» 財木くんちょっと色々ありましたが私はまたざい倶利伽羅が舞台の上に戻ってきてくれることを信じて待ちたいと思います…！だから財木くんの方の話はもう少し待っていてくださると嬉しいです笑DANCEの方も、ご愛読ありがとうございました！ (2018年2月18日 18時) (
レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - 財木琢磨君格好良いですよね！もう伽羅ちゃんですよね！はあぁ…もうやばいですね。^ ^あはは…、話がそれちゃいました…。とっても面白かったです！琢磨君の方の小説の更新頑張って下さい！応援しております！^ ^流司君可愛い！！！………^ ^あはは。 (2018年2月18日 13時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
佐藤友菜~Sato Tomona~(プロフ) - ざいくりから私も堕ちました笑待ってますね(*^^*) (2018年1月6日 20時) (レス) id: 9d099da6a4 (このIDを非表示/違反報告)
切れかけミサンガ(プロフ) - 佐藤友菜~Sato Tomona~さん» ご愛読ありがとうございました！間は少し開くと思いますが、財木さんのお話を書こうかな〜と考えております！見事にざいくりからに堕ちてしまいまして…笑 (2018年1月6日 18時) (レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤友菜~Sato Tomona~(プロフ) - 遂に終わってしまいましたね…少し残念ですが、最後まで楽しませていただきました！次は財木琢磨くんですか！？琢磨くん好きなので楽しみにしております！ (2018年1月6日 16時) (レス) id: 9d099da6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：切れかけミサンガ | 作成日時：2017年12月27日 17時
