別に 53 ページ13
.
白鳥沢に戻ると丁度休憩前だった。
ドリンクをベンチに置いて1本ずつ取り出す。
まずは牛島さん、天童さん、大平さん、山形さんと3年から渡し、
川西くんと賢二郎にも渡す。
最後は五色くん。
『五色くん、ドリンクどうぞ』
「あ、ありがとうございます！……あの、」
『うん？』
「その……つ、工で大丈夫です！！」
工って五色くんの名前だよな
てことは名前で呼んでってことか。
『うん、わかったよ。工くん』
そう言うと工くんは顔をぱあ、っと笑顔にさせ、
「ありがとうございます！Aさん！」
うん、可愛いね。
そう言えば名前呼びは3人目だなぁ
一人目は賢二郎で、二人目は研磨くん。
で、三人目は工くん
『ふふ、名前呼びってなんか仲良くなれたみたい。』
と、私はここではっとする。
そう、今は休憩中
私の結構大きめの独り言はもちろん選手の耳に入っているわけで
視線は全て私に向いている
しばらくの沈黙。
そして牛島さんがこちらに向けて歩いてくるではありませんか。
……あっ、これはやってしまった
『……あの、牛島さん』
「名前呼びでいい。」
『…………え？』
「若利でいい。」
私ももちろん周りも唖然。
そして、それを破ったのは天童さん。
「あああ！！ずるい若利くん！俺も覚ね！」
「じ、じゃあ俺も獅音で」
「隼人な」
「太一でいいよ。」
と、次々と言われる
『え、えっとですね……』
これはかなり嬉しいが、
『と、年上の人を名前呼びなんて出来ません！』
「構わん。」
即答ですか牛島さん。
『……じゃあ、わ、若利さんでいいんですかね』
「……あぁ、それでいい。」
「おー！若利くんが嬉しそう！！めっずらしー！」
こうして、先輩達の名前呼びが固定された。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっち(プロフ) - 優美先輩の株爆上がりで草 (2021年12月7日 22時) (
レス) @page15 id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)
お子様スプーン - 腐女子は親近感wwww (2021年6月6日 21時) (レス) id: b39921ea77 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 腐女子w 優美先輩好感度めっちゃ上がってる！ (2021年4月29日 22時) (レス) id: 3c9247ce93 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 優美先輩めっちゃ好きw (2021年4月29日 22時) (レス) id: 3c9247ce93 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 及川さんと岩ちゃんの絡みがとてつもなく好き 夢主との絡みも同じぐらい好きですけどねぇぇ！！（なんなの） (2020年9月13日 15時) (レス) id: c829f486b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
