【青葉城西】いや、別にいいです。

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「…あっ、Aちゃん来た！！」


『すいません、ちょっと用事があって遅くなりました』



青城の練習している第二体育館に入ると、途端に及川さんがこちらに掛けてきたのだ


…と、私の腕を見た途端泣き出した



え？なに？なにがあったんですか？



「ごめ、ごめんねぇ…っ腕…俺のせいだよねっ」


『あ、あ、あぁ、い、いえ、け、賢二郎に手当てしてもらったんで、はい』


「……賢二郎？」


『あ、はい。白布賢二郎……白鳥沢の正セッターです』


「あぁ、あの生意気な奴ね」



及川さん、先程の涙は何だったんですか


そう問いたかったがやめておいた



「…ふぅん、へーぇ、呼び捨てで呼んでるのー…」


『え、あ、はい。そう呼んでと言われたので…』


「じゃあ及川さんよ事も名前で呼んでよ！」


『いやです(即答)』


「なんで！？」


『先輩を名前で呼ぶなんて私が許しません……それより優美先輩はどこです？』


「え？あぁ、優美ちゃんならさっきAちゃん呼びに行ったきりで…」



…白鳥沢の次の練習は午後から

…今は10時

…優美先輩は多分白鳥沢か烏野にいるはず

…てことは仕事が出来る



『及川さん、青城の臨時マネージャーしていいですか？』


「いやAちゃん元からうちのマネージャーじゃん！」



私はこの返事をOKと取り、青城のベンチに置いてあるカラのボトルが入ったカゴとドリンクの粉を持ち、水道場に向かった





…

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