検索窓
今日:22 hit、昨日:43 hit、合計:871,106 hit

竈門と社畜 ページ17

.



その人からは、とても優しい匂いがした


善逸が1人任務で、怪我をして蝶屋敷にいる、と聞き、少し駆け足で来てみたら、どこからか惹き付けられるような、優しい匂いを感じた

匂いを辿るように、足を運べば


『ごめんねぇ、ありがとう』


そう言って、優しく笑う見える所傷だらけなその人は、どこか悲しげで、でも優しさが混じったような匂いがした。

...落ち着くんだけど、なんだか放っておけないその感覚に、思わず話しかけてしまう。

でも、その人に話しかけるのは何故か出来ず、すみちゃん、なほちゃん、きよちゃんに話しかける。

「すみちゃん、なほちゃん、きよちゃん!善逸を知らないか?」

話しかければこちらを見て笑顔になってくれる3人。話を聞けば、どうやらこの人が善逸の手当てをしてくれたみたいで

見たことない人だけど、新人さんなのだろうか

とにかく、お礼を言わないと。そう決意をしそちらを振り向くと

『あ、あ、貴方!怪我してるんです!?』

がしっと肩を掴まれた。怪我?
自分の体を見ると、鬼の頸を切った時に着いた返り血だった。

....すごく心配している匂いがする。そんな中に、恐怖も混じっている。それともうひとつ....いや、今は安心させなきゃ

「大丈夫です!ただの返り血です!」

なるべく安心させるようにして笑って言った。

けど、その人はさらに顔を青くさせた。恐怖の匂いがする...怯えさせてしまったか

けど、恐怖の匂いも一瞬で、すぐに安心を感じさせるような匂いがしてくる。

『そっか!よかった』

どの感情の匂いにも、優しさの匂いが混じってる人なんて初めてだった。

「あの!俺竈門炭治郎です!」

いきなりの自己紹介に戸惑いの匂いがするも、その人はちゃんと答えてくれた。

なんだかこの人に苗字で呼ばれるのはくすぐったくて、名前を呼び捨てでいいとお願いしてしまった。

そして善逸の手当てのお礼を言うと、Aさんは綺麗に笑って、俺のことを優しいと言うものだからつい

「あなたも、優しいですよ」

と、言ってしまった。
もちろん本心だけど、Aさん相手だとなんだか恥ずかしい気持ちが沸き上がる。

本当は傷のこととかも聞いてみたかったけど、謎の羞恥心から善逸の所へ逃げた。


また今度、会いに行ってみよう。

.

社畜の時代→←社畜は迷子



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1585 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3343人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 勘違い , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- とても面白いです!これからも応援してます! (5月1日 19時) (レス) @page25 id: 55105da247 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 最高です!勘違い度高めなの天才的だと思います! (3月1日 21時) (レス) @page25 id: 114c51d1cf (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 初コメ失礼します…!こんなに楽しく読めたのは初めてです、私は貴方様の書く作品がとても大好きです!!これからも応援してます! (6月23日 5時) (レス) @page25 id: 924d54da23 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - また更新されるのを楽しみにしてます! (2022年8月6日 21時) (レス) @page25 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - お、終わりなんですか、、、? (2022年7月27日 21時) (レス) @page25 id: 6c54ce0ff5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:文香 | 作成日時:2019年10月6日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。