【鬼滅の刃】思い込みの激しい社畜が勘違いの連鎖を起こす話【勘違い】

社畜と理解 ページ12

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頭なでなでタイムが終わり、胡蝶さんがベッドに座る私に向き合う形でしゃがむ。そして口を開いた

「Aさんがよければ、ここで働きませんか？」

『え』

は、働く...働く？アッ！？そ、そういえば私は会社に戻らなければいけない...！！

『っすみません！私戻らないと』

「....Aさん」

『お、怒られる...絶対殴られる...痛いのやだけど...でも下手したら辞めさせられるから「Aさん」んぐぅ』

ほ、ほっぺを手で挟まれた...

「お願いします。せめて、貴女の傷が治る間だけでも」

そ、そんなにここ人手不足なの......？
治療をしてもらった手前、手伝ってあげたい...けど一体何をするんだろう...ここ...鬼殺隊...マフィア的な存在なんでしょ.....？ひ、人殺したり？は、犯罪にだけは手を出したくない...

「ここでは主に傷ついた隊士の治療をします。たまに訓練などに付き合ったりもしますが、貴女は無理をしないでください」


隊士の治療...訓練...？

......ん？令和に隊士なんていたか...？それに思い出したけどあのムキムキな人の背中の刀...銃刀法違反...あっ胡蝶さんの腰にもささってる...！
でも今の警察がそんな危ない組織ほっとくわけないよな...

嫌な予感がするが胡蝶さんに聞いてみるか...

『....あの、今って令和元年ですよね』

だが私の嫌な予感はよく当たるわけで

「？......大成ですが？」


......た、た、た、大正

はっ！？ということは....これは俗に言うトリップ....！？轢かれたらトリップとかいう、あれ！？学生時代やってたシュミレーションゲームで見たことあるやつ！！本当に起きるのあれ！？

え、じゃああっちの世界の私死んでる！？ならもう社畜じゃないのか私！？
ていうかトリップって大体異世界系じゃないの？魔法とかそういう....ゲームが言ってた！！
あっでもここ確かにマフィアだわ！！鬼殺隊とかいう物騒なのだったわ！！人死んでるところ見たわ！！なら納得だね！！したくなかったけど！！


「えっと、大丈夫ですか？」

『はひっ』

わ、忘れていた...
...本当に私がトリップをしたのなら、私は今無職で住むところさえなければ食費もない。所謂一文無し。

これは働かなければ！！！

『ふ、不束者ですが！！お願いします！！』

「....よかった。」

『？』

「それでは、怪我が治り次第また詳しい話をしますので、お願いします。」

『は、はぃ』

では、と続け胡蝶さんが部屋から出る。


......久々に、社畜の腕が鳴る


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