【鬼滅の刃】思い込みの激しい社畜が勘違いの連鎖を起こす話【勘違い】

社畜と後輩 ページ1

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「あのねぇ君、後輩の躾くらいちゃんとやってくれるかな」

『すみません！』



「どうして君がそんなに謝ってるのに彼女は謝らないの？」

『ごめんなさい！！』



「いやだから、僕は彼女に」

『本ッ当に！！申し訳ございませんでしたァ！！！』

「ちょ、先輩痛い頭痛い」



風魅A25歳。高校を卒業してすぐブラック企業に就いてしまい、おまけと言わんばかりに上司に恵まれない可哀想な女である。

後輩のミスは上司が謝るもの。そう部長や課長に教えられた。口が酸っぱくなるほど言われた。
最初はそりゃあ私は悪くないと反論しようとしたが、よく考えたらそうなのかもしれない。と、こちらが折れた。

その結果、後輩の失態を自分が悪い訳でもないのに謝り、後輩の資料のミスを自分がやった訳でもないのに謝り、こちらに例え非が無くても接待の成功のためなら、と腰をまげ謝り、時には膝をついて謝った。
そして勤務外労働、一徹二徹三徹お手の物な随分ハードモードな社畜に育ってしまったと自分でも思う。

今？今は三徹目。もうなんとも思わなくなった。

「もう、先輩頭強く掴みすぎです」

『お前が謝らないからだろうが！！！』

「だって私悪くないんですもん！」

『それはこっちのセリフなんだよォ！！』

「きゃー！パワハラ！」

あーーーだめだ、叫んだらフラフラしてきた

なれたとは言っても、デスクにまる2日日へばりついてから次の日(寝ずに)外で接待して大声で謝って....少なくとも三徹してる人間がしていい事じゃない...


「先輩！！」

『ぁ』



あ、やばい、私、道路に出て



後輩が必死に手を伸ばしてくれている気がする



けどそれは届くことなく




激しい痛みと共に、私の意識は遠のいた



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