胡蝶と社畜 ページ7
.
額に溢れた汗を拭う。
...それにしても、物凄い傷と打撲の量だった。普通の人なら泣き叫ぶくらい痛かっただろうに。
彼女の体には複数の傷跡があった。治りかけ、まだ治っていないもの、そして出来たばかりの傷。
彼女に睡眠剤を打ち込んだあと、宇髄さんに話は聞いた。
鬼に食われたのはこの人の夫らしき人で、その人に手を出されていたのではないか、と
なにしろ彼女の旦那さんであろう人物を食べた鬼は、飢餓状態だったらしく
飢餓状態の鬼は鋭い爪で背中や腹を斬り裂いて攻撃するものが殆ど。殴る行為や首を絞める行為は自我を持っている鬼などしかやるはずがない。
...それになにより、傷跡が残っているのだからそれが証拠なのよね。
...乱暴な真似をしてすみません。でも
―――『ごめ、ごめんなさい、怒らないでっ...死にたくない、』
泣きそうになりながら、ボロボロな姿で、枯れた声で、必死に謝る貴女に。守りたいと思ってしまったんです
それは、決して同情心から生まれたものでは無いというのは確かで
「...目が覚めたら、お話をしましょう。」
今はまだ、眠っている貴女を撫でさせて
.
3343人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蛍 - とても面白いです!これからも応援してます! (5月1日 19時) (レス) @page25 id: 55105da247 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 最高です!勘違い度高めなの天才的だと思います! (3月1日 21時) (レス) @page25 id: 114c51d1cf (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 初コメ失礼します…!こんなに楽しく読めたのは初めてです、私は貴方様の書く作品がとても大好きです!!これからも応援してます! (6月23日 5時) (レス) @page25 id: 924d54da23 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - また更新されるのを楽しみにしてます! (2022年8月6日 21時) (レス) @page25 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - お、終わりなんですか、、、? (2022年7月27日 21時) (レス) @page25 id: 6c54ce0ff5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:文香 | 作成日時:2019年10月6日 3時