【爆豪勝己】爆豪くんは今日もやさしい (ページ8)

今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:144,202 hit

やさしいページ8

.

「吐け」

『い、いや…その…』

別になにもないんだけど！いや今のは私が悪いけども！

『ほんとに何もないから！』

「…俺の目ェ見て言え」

『それは無理！！』

「なんで」

『心臓が爆発するから！』

あっ

勢いに任せてなんか言ってしまったような。

いや、言ってしまった

「…お前」

『あ、あは、ははは！私実は個性使いすぎると心臓爆発するの！なんて！なんてねー！！ははっ』

「…それで誤魔化せると思ったか」

『流石に思いませんよ、えぇ』

口が盛大に滑った末路がこれだ…くそ、失態だ

「で、それは俺に惚れてるってことで問題ねぇな」

『いや問題ありありなんだけど』

勝手に話を進めていく勝己。

「…ならほら、目。見て言えよ」

なんてこれまた意地悪く言ってくる

『…だからそれは無理』

「じゃあ何で見れねぇんだよ」

なんで

だろう

ただ純粋にそう思って、考えて言葉にするとそれはもう止まらなくて

もうどうにでもなればいい、そんな気持ちで話を進めた

『…勝己の目を見て、話してると、その、緊張して、上手く話せなくて。前まではこんなこと無かったし、他の人ではならないんだよ』

「あー…」

『それで…さ、触ったりも出来ないの、恥ずかしくて』

「…はー……」

勝己はため息を吐いたと思ったら

『っ、わっ…ぶ』

正面から私を抱きしめた。

…そう、抱きしめたのだ

.