【爆豪勝己】爆豪くんは今日もやさしい (ページ3)

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やさしいページ3

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日直の仕事が終わり、上鳴くんと共に下駄箱に向かう。

「お…じゃ、俺先帰るわ！また明日！」

『え？あ、うん。またね』

上鳴くんは何かを見た途端急いで先に走っていってしまった。

…何を見たのか、と思ったら

『待っててくれたんだ。勝己』

「あたりめーだろ」

『ソウデスカ…』

即答されてつい片言で返事してしまうのも仕方ない

それで、さっき上鳴とも話したように私は好き、が知りたいのだ

思い切って勝己に聞いてみるのも手だけどその、勝己は仮にも私が好きなわけで、聞くのは少し勇気がいるわけで、

あ、なら聞き方を変えればいいじゃないか

私のどこが好き、とか

恋人がよくしている会話だろう、勝手な想像だけども

『ね…ねぇ』

「あ？」

『その、あの

わ…私のどこが好き！？』

「全部。」

迷うこと無く即答される。

『いや、その…何処がとか、知りたいな』

「……面倒くせぇな。」

『うっ…だよね、ごめん』

流石にめんどくさいか、と思いながら少し落ち込んでいると、

「それ。」

顔を指さされた

『え？』

「馬鹿みたいに元気そうな笑顔も、泣きそうな顔も、意地っ張りなとこも、人を頼らねぇところも」

『あ、あ、あの、それ褒めてる？』

ていうか顔って。そんな馬鹿みたいに元気そうな笑顔してるか？

…まぁ、褒められてるんだろう

あああぁ…また絶対赤くなってる

「…あと、その真っ赤な顔もな」

『ひ、ひぇ』

この日、私は二度と好きなところなんて効かないようにしようも心に決めた

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