8UPPERS 1 (ページ9)

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マックがキングの元に来て２年。

「お前…その髪色どうした？」

「あぁ…髪そめるのやめようと思って…お客さんと話すとき、不愉快でしょ？髪染めたやつが話し相手やったら」

真っ黒になった髪をみて、キングは関心しながらマックの髪を触った。

「偉いなお前、というか変わったなぁ…不思議だな、たった２年でお前こんなに男前に育っちまって…」

「ほめ過ぎですよ」

「そんなことないぞ？仕事終えた依頼人から“アシスタントさんと連絡とれないですか？”って何度聞かれたか」

「ほんまですか！？」

「お前は肌も白くて甘い顔してるからな～女の子にも、男にも！モッテモテだぞ？」

「…男もですか？」

「お前はな、人を惹きつける魅力がある、前も言ったが才能は大事にしろよ？」

キングがマックの頭をいつものように撫でた。

キングの言うように、マックは成長した、気づけば一人で仕事をこなせるようになっていた。

こんな生活が、ずっと続くと信じていた。