8UPPERS 1 (ページ8)

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ボロボロになって帰ってきたマック。

キングは苦笑を浮かべながら怪我の治療をしてくれた。

「だから言っただろ？金と仕事の内容が釣り合わないとこうなる、多少なりとも、依頼人か俺達に代償が下る」

覚えとけよ、とキングが頭を撫でた。

目からポロリと涙が落ちる。

「…どうしよう…俺が不甲斐ないばっかりに…あの子になんかあったらっ…」

「いいか、これはお前が受けた依頼だ。お前が尻拭いをしろ、ケリは自分でつけろ」

マックは涙を流しながらキングを見る。

「大丈夫だ、俺が見ててやる…お前の最初の仕事だ、ちゃんと終わらせて来い」

マックは必死に頷いた。

結局、再びあの父親の元に行ったが、マックは何も出来なかった。

キングがその父親を殺した。

そこまでやらなくても、と言おうとしたが…言葉が出なかった。

これがキングという人、大きくて強くて、優しくて怖くて、憧れの、人だった。

それ以来、キングはマックを仕事につれていくようになった。

容赦なく人が殺されていくのを何度も見る。

動揺し、キングの指示通り動けず、ポカしてもキングは怒るも説教もせず、マックに自分の背をみて学べと、広い背中を見せてくれた。