8UPPERS 1 (ページ20)

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事務所の机に広げられた酒と菓子をつまみながら、へぇと安田が目を丸くした。

「二人ともすごい仕事しとってんなぁ…」

「つうか、お前にできそうな仕事ないねんけど…喧嘩とか無理やんお前」

マックが言うと、安田がガックリと肩を落とした。

「で、でも俺さ！薬品とか詳しいで！睡眠薬とか劇薬とか必要なときない！？」

マックがうーんと顎に手を当てて考え始めた。

「今まで薬に精通してるやつはおらんかったからな…ええ考えかも」

「せやなー俺ら強行突破みたいなことばっかしとるし、相手薬で落とせばちょっと楽かもなぁ」

「うん、任せて…つか気になってたんやけど…マックとかジャッキーって呼びあってるけど…なに？」

あぁ、とジャッキーがお菓子の袋を開けながら答える。

「コードネームちゅうやつや、本名でこんな仕事出来んやろ？」

「やっぱり…じゃあ俺にも必要やんな？」

コードネームという言葉に安田は少しテンションが上がった。

「なんかつけてぇや」

「あぁ？んなん急に言われてもなぁ…マック、なんか考えたりぃな」

「お前が考えたれや、安田の世話係やろ」

「ちゃうわ！こいつがヘナヘナしてるから尻叩いたってんねん！」

「おかんか…」

マックが苦笑する。

う～んとジャッキーは腕を組んで考える。

そして、目に入ったトッポを指差した。

「じゃあTopで」

「えええぇぇ！なんで！もっとカッコいいのにしてよ！」

「ええやん！最後までちゃんと詰まってんねんで？最後に味ないってがっかりせぇへんやん」

「それもうお菓子の説明やん！なぁヨコちょ～」

「それで呼ぶな…面倒やしトッポでええやん」

「…二人とも酷い」

しかし、トッポと呼び続けると、案外しっくりくると最終的には満足げだった。