8UPPERS 1 (ページ14)

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それから、仕事をこなしながら横山は村上に仕事を教えていった。

もともと頭の回転が速く、容量がいい村上はすぐに仕事を覚えていった。

一緒に仕事をしていくにつれ、村上は話術に長けていることに横山は気づく。

「昔っからお前は口だけは上手かったからな」

「それ褒めてんのか？」

「褒めてるよ、あ、それと、俺のことマックって呼んで」

村上の頭上に？が浮かぶ。

「何やそれ」

「キングがくれた俺のコードネーム。本名で働い取ったら豚箱に入れられるからって…ここの常連も俺をマックって呼んでるし」

「ほぉ、マックな、了解！じゃあ俺にも名前が必要やな」

マック～と呼びずらそうに言いながら、何か名前考えてぇやと続けた。

う～ん、と横山は頭をひねる。

「…じゃあ、Jackってのはどうや？」

「ジャック？トランプのか？」

「お前はKingと同じで金にうるさいからな…あ、でもあかん、Jackじゃかっこよすぎる、ずるいわお前」
「えーええやんジャック！」

「Jackieは？」

「ジャッキー？それもかっこええな～ジャックやったらちょっと気障っぽいしなぁ」

「じゃあそれで、よろしくなジャッキー」

「せやな、マック」

「なんか妙な感じやな」

二人は顔を見合わせて苦笑した。