No.6 ページ6
テヒョンside
『こんな夜に電話かけてくるなんて、めずらいしな。』
「ごめんね、こんな夜にかちゃって。
テヒョンに報告があります!」
その時、嫌な予感がした。
『報告が遅れてごめんね!実はわたs......』
「待って、その先は言わないで。」
『え、どうして、、、?』
「何となくわかってるんだ。Aが言うこと。
でもさ、知ってるじゃん。俺のこと。」
『え?
どういうこと?テヒョンのことは昔から知ってるじゃん!』
「はぁ、俺さ、こんなに分かりやすくしてたつもりなのにな。本当に鈍感だね。」
『え、ねぇ、待って。つまり、そういうこと、、、?』
「そうだよ。でももうユンギ課長と付き合ったんだよね。」
『うん、、、。』
何となくそんな雰囲気は感じてた。
今は同じ部署でなくても、Aの部署に行くたびにAとユンギ課長が朗らかに話しているのがいやでも目に入る。
そのふたりが纏っている空気的なのを、俺馬鹿じゃないからすぐに感じ取れた。
応援したい気持ちなんて、あるものか。
1ミクロンだってありはしない。
でも、こんなことを伝えても、Aはきっと悲しむに違いない。何事もタイミングとはこの事か、と思い知らされる。
「でも、俺がちゃんと言わなかったのがいけないってわかってるから。嫉妬する権利もないよ。
おめでとう。幸せになってね。」
『テヒョン、、、、、。』
はぁ、こんな空気のまま明日も仕事か、、。
まあ俺はいつも通り接してくれとはお願いしたし俺もそうするつもり。
でもこんなので幼馴染の友情が壊れるわけない。
そう信じて、俺は泣きそうな顔をバシャっと洗って眠りについた。
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作者名:チョコレート | 作成日時:2023年8月25日 0時