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〈ッしゃあああ！！この時を待ってたっス！！〉
脳内で彼がそう叫んだ瞬間、鋼どうしの擦れる音が更に大きくなる。
ギィン、ギィン、という音は目の前にいるジンオウガにも聴こえているようで、辺りをキョロキョロ見渡して、警戒を強めている。
音が止んだその時、周囲を支配したのは猛烈な熱気。溶岩が流れるナグリ村付近の地底火山ような、ものすごい暑さ。インナーの下にじっとりと汗が滲む。
熱気は波となって周囲に襲いかかる。たまらずジンオウガもバックステップして距離を取った。
その時、私のすぐ目の前に赤い魔法陣が描かれた。
魔法陣が赤く発光すると、ズズズ…と何かが顔を出す。
例えるなら、かの獣竜、「斬竜 ディノバルド」の尾を彷彿とさせる、赫灼の大剣。
私はその大剣の柄を逆手で掴み、一緒に背中に現れた鞘にそれを納めた。
〈え！？戦うんじゃないんスか！？〉
「勿論戦うとも。」
久しぶりに背負った大剣は、非常に重たかった。
〈…まぁいいっスよ！今日こそ、空飛んでばっかのワールドツアーチャンピオンよりも、俺たち獣竜種の方が優秀だってことを証明して見せますっス！〉
「調子乗るねぇ君…。」
ビルの上からリオレウスがギロリと睨みつけてくる。…何故だ、私は悪くないぞ。
とにかく、まずはジンオウガと話さなければならない。元々、彼もこの世界にはいなかった存在だ。被害が出る前に、仲間に引き入れるか、討伐しなければ。
「…って…！」
まずい、帯電行動だ。
距離を取られた隙に…一体何回帯電したのだろうか。
そもそもここに来る前から帯電されていた可能性もある。帯電時は肉質も軟化するが、私の目的は討伐ではなく、何らかの形で彼を取り除くこと。
帯電しているジンオウガに全力でダッシュした。まだ雷光虫の量も少ない、2回目といったところか。
ダッシュの勢いを利用して強く踏み込み、エア回避。落下中にジンオウガの脚を踏みつけて高く跳躍、すぐさま抜刀して溜め斬り！
「…よしっ！」
怯んだ。攻撃のモーション中に2回ほど帯電されたが、いきなり超帯電まで持っていかれるよりマシだ。
大剣を納刀し、ジンオウガと少しだけ距離を取る。
〈…ッおい、フウカ！！〉
ビルの上からリオレウスが叫んでいる。
そう思った時には、私の体は何かに縛られていた。
まるで、包帯のような何かに。
＊
モンスター呼ぶ時のヤツはクエスト名か楽曲の名前ですね。
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あずき(プロフ) - れうさん» れうさん、コメントありがとうございます！そうなんですよ。ブラキが初登場した3Gで4部とコラボしてるんですよね。コラボクエストのブラキはジョジョブラキなんて異名が付けられるほどの強さだったらしいので、是非出したいなという私情から出演して頂きました！ (2020年9月1日 23時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
れう(プロフ) - ジョジョ好きなんで最初見たとき「切れ方が仗助と一緒じゃw」って思って見てたら本当に仗助だったので笑いました！面白い作品で楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年9月1日 23時) (レス) id: 09b9274437 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - あーね！あいつなら怪談でてもおかしくないね！ (2020年5月5日 14時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - 怪談、、、ねぇ、、、。うーーん、自分の考えでは〜〜〜、、、ナルガクルガ、、、かな？ (2020年5月5日 9時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 楽しみにしています！(何か上からですみません) (2020年5月5日 3時) (レス) id: cddf2c714c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年4月26日 13時
