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リオレウスが風を切る音は彼にも聴こえたらしく、その瑞々しい青の双眸がこちらに向く。
一度低く唸ったかと思えば、彼は自らのしなやかな脚で跳躍し、鋭い爪でリオレウスの顔を引っ掻こうとする。
が、そこは流石空の王者。それを読んで急停止し、ひらりとその攻撃を躱す。
直後、重力に従い落ちるしか無くなった彼に、容赦なく爆炎を浴びせた。火属性への耐性は強いモンスターだ。
だが、このリオレウスのブレスは通常種とは違う。着弾の後、
ドォンッ！！！
〈分を弁えろ、若輩風情が。〉
…と、このように、追い討ちをかけるが如く爆発が起こるのだ。流石の無双の狩人も、これにはたまらずキャインと鳴いた。
「…リオレウス、多少の情けはかけてやってくれないか。」
〈…ふむ、善処しよう。〉
宙で撃墜された彼は、その大きな体を翻し、4本の脚でしっかりとコンクリートの地面に着地する。なおもその瞳には鋭い眼光が宿っている。
リオレウスは彼と少し離れた場所に着陸した。私は堅い鱗に覆われた、彼の首を撫でてから地面に飛び降りる。
そして、私はかの牙竜の顔を正面から見つめた。
金色の、天を目指してのびる角。浅葱色の甲殻に覆われた立派な体躯。陽の光を浴びてキラキラと輝く白金の体毛。そしてまだ、青い、青い瞳。
「…『雷狼竜 ジンオウガ』。」
またの名を、無双の狩人。
彼の顔には明らかな憎悪と敵意が浮かんでいた。
…噂では聞いていたが、このジンオウガ、もしかしてユクモ周辺の霊峰出身の個体か？
リオレウスが低く唸るのを片手で制し、私はジンオウガの元へと歩み寄る。
それを認識した瞬間、ジンオウガは天高く吠え、前脚を叩きつける。予備動作が分かりやすかったので横にころがって回避する。
〈…貴様…！〉
「止すんだ、リオレウス。『黒炎王』だろう？」
私の言葉に渋々、といった具合に押し黙ったリオレウス。
一方のジンオウガは、牙をガチガチと鳴らして私を睨んだ。
恐ろしい覇気だ。まだ若いというのに、歴戦のジンオウガ…金雷公と同程度の貫禄。
これは…。
「ちょっと…マジでやらないとマズイね。」
頬にツゥ、と冷や汗が伝うのが分かった。
追記 Twitter始めました。
@eYWEgPUZDq4enoX あずき@占ツク
イメ画等はこちらにアップします。
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あずき(プロフ) - れうさん» れうさん、コメントありがとうございます！そうなんですよ。ブラキが初登場した3Gで4部とコラボしてるんですよね。コラボクエストのブラキはジョジョブラキなんて異名が付けられるほどの強さだったらしいので、是非出したいなという私情から出演して頂きました！ (2020年9月1日 23時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
れう(プロフ) - ジョジョ好きなんで最初見たとき「切れ方が仗助と一緒じゃw」って思って見てたら本当に仗助だったので笑いました！面白い作品で楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年9月1日 23時) (レス) id: 09b9274437 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - あーね！あいつなら怪談でてもおかしくないね！ (2020年5月5日 14時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - 怪談、、、ねぇ、、、。うーーん、自分の考えでは〜〜〜、、、ナルガクルガ、、、かな？ (2020年5月5日 9時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 楽しみにしています！(何か上からですみません) (2020年5月5日 3時) (レス) id: cddf2c714c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年4月26日 13時
