〇彼女の苦手なこと ページ17
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会見は私の入院する病院で行われる。そんなところにまで気を使わなくとも良いのに。
病院内には大きめのホールが設けられており、本来ならそこは、論文等の発表がされる場所であった。
しかし、今回は私の健康状態を考えて、そのホールを使わせていただくらしい。
現在夕方の6時。記者会見は30分からだそうだ。
「…フウカ、お前は必要以上に口を開くな。」
「…？マスコミは私から何か聞きたいんじゃないかな。」
車椅子を押すアイザワは、さっきと比べるとだいぶ世間向けの顔をしていた。彼はやれやれ、とため息を吐く。今日1日でどんだけため息吐かれたかな？私もちょっとしょげるよ。
「マスコミは情報の発信を元に金儲けをする職業だ。今回の騒動、一番話題にしたいのは『ヒーローの無能っぷり』だろう。 お前を持ち上げれば、間接的にヒーローが何の役にも立たなかったと世間に知らしめることができる。」
「…しかし、不測の事態に全て完璧に対応しろ、と言うのは、些か傲慢ではないか？」
ハンターだって情報なしにはモンスターを狩れない。心苦しいが、多少の被害が出なければ、脅威の認知も不可能だ。
私がモヤモヤしていると、アイザワはククッと喉を鳴らした。
「お前には言ってなかったが、ヒーローとは、常に逆境を乗り越えていくもんなんだよ。」
プルスウルトラ、さ。
「…何だい？そんな言葉、私の辞書には載ってないよ。」
「皮肉なのかマジなのかハッキリしろ…ま、その様子じゃマジだろうがな。」
…本当に、なんの事だ？
私が首をひねっている間に、会場となる大ホールの袖に到着した。
「フウカ、ここからは、俺のことは相澤ではなく、イレイザーヘッドと呼べ。」
「…ふむ、了解した。」
未だに腑に落ちていないが、ここから先は関係ない問題だ。
イレイザーヘッドから渡された今回の事件の資料を確認する。といっても事件の当事者だから、新しく見るべき情報はあんまり無いんだけど。
「…へぇ、死者0人。流石人助けのプロだね。」
「お前がアイツを仕留めてくれなきゃ出来なかったことだ。…あまり、気に病むなよ。」
ん？と私は彼を見上げた。
「…いや、何でもねぇ。」
「そうかい？」
その後もざっと目を通したが、それ以外に特に新規事項は追加されていなかった。
会場には既に多くの報道関係者が入っていた。
時間だ。
なるべく静かにするよ。なるべく、ね。
＊マスコミの皆様を貶める意図はございません。
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あずき(プロフ) - れうさん» れうさん、コメントありがとうございます！そうなんですよ。ブラキが初登場した3Gで4部とコラボしてるんですよね。コラボクエストのブラキはジョジョブラキなんて異名が付けられるほどの強さだったらしいので、是非出したいなという私情から出演して頂きました！ (2020年9月1日 23時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
れう(プロフ) - ジョジョ好きなんで最初見たとき「切れ方が仗助と一緒じゃw」って思って見てたら本当に仗助だったので笑いました！面白い作品で楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年9月1日 23時) (レス) id: 09b9274437 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - あーね！あいつなら怪談でてもおかしくないね！ (2020年5月5日 14時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - 怪談、、、ねぇ、、、。うーーん、自分の考えでは〜〜〜、、、ナルガクルガ、、、かな？ (2020年5月5日 9時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 楽しみにしています！(何か上からですみません) (2020年5月5日 3時) (レス) id: cddf2c714c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年4月26日 13時
