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超帯電に移行したことによって、攻撃は苛烈さを増した。
だが、どうにもジンオウガは冷静さを失っているらしく、フウカがどんなに叫んでも、あれ以降答えは返ってこなかった。
何より、元々攻撃が単調な部類に入るジンオウガの攻撃が、さらに単純になっている。話し合いによる和解よりも、討伐の方が合理的な選択に変わりつつあるのだ。
怒り状態になっている訳じゃなく、通常の超帯電時でこれだ。待っても何も変わる気がしない。
〈…姉御…。〉
「……やむを、得ない。お袋に代わるよ。」
震えた声でディノバルドにそう返したフウカ。唇をぐっと噛んで左耳の耳飾りにそっと触れた。
「…スイッチ、『不動の山神』…。」
掠れた声で小さく口にした言葉。フウカが背中に背負っていたディノバルドの大剣は消え、代わりに彼女の左手に握られたのは、刀鍛冶の使うような何の変哲もない木の槌。
冷気が漏れ出ている、という点を除けば。
〈ちょっとフウカ、何辛気臭い顔してんだい。アンタが元気ないとこっちも雨降っちまうんだよ。〉
「…ごめん。」
〈はいそのごめん禁止！〉
フウカが今回力を借りたのは「巨獣 ガムート」。
明るく気立てのいい性格で、フウカと契約しているモンスター達の間でも「お袋」や「母ちゃん」と呼ばれて親しまれている。
そんな彼女の優しさに、フウカが救われているのも事実だった。
木の槌を右手で握り直すと、ガルル、と唸るジンオウガを真っ直ぐに見据えた。
今度は見定める為ではなく、「殺 す」為に。
「…君は、迷わなかったのかい？私と仲良くなるか、それともこうして殺 し合うか。」
我を失っているジンオウガに、彼女の声は届くはずもない。ただひしひしと感じているのは、ここに来てフウカが初めて出した、殺気。
「あはは、そっか。
―――羨ましいなぁ。」
私も迷うことがなければなぁ。
フウカの瞳は、雨の降り出しそうな、曇天の空のようだった。
ジンオウガは右前脚をフウカに叩きつけ、対するフウカは左前脚の方へと駆ける。
そうして背後をとると、ジンオウガが振り向いて連続叩きつけを決める前にエア回避で跳躍し、ジンオウガの体を踏み台にしてまた高く跳躍して、木槌で思いっ切りジンオウガの背中を殴った。
大剣の時よりずっと重たい一撃に、ジンオウガは呻いた。
「まだまだこんなもんじゃないよ。」
ハンター時代の記憶が少しずつ蘇ってきた、とフウカは冷たく目を細めた。
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あずき(プロフ) - れうさん» れうさん、コメントありがとうございます！そうなんですよ。ブラキが初登場した3Gで4部とコラボしてるんですよね。コラボクエストのブラキはジョジョブラキなんて異名が付けられるほどの強さだったらしいので、是非出したいなという私情から出演して頂きました！ (2020年9月1日 23時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
れう(プロフ) - ジョジョ好きなんで最初見たとき「切れ方が仗助と一緒じゃw」って思って見てたら本当に仗助だったので笑いました！面白い作品で楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年9月1日 23時) (レス) id: 09b9274437 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - あーね！あいつなら怪談でてもおかしくないね！ (2020年5月5日 14時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - 怪談、、、ねぇ、、、。うーーん、自分の考えでは〜〜〜、、、ナルガクルガ、、、かな？ (2020年5月5日 9時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 楽しみにしています！(何か上からですみません) (2020年5月5日 3時) (レス) id: cddf2c714c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年4月26日 13時
