○ネオンと朝露の街 ページ41
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日がとっぷりと暮れ、夜の闇が空を覆った頃。ようやっと私は大きめの街に着いた。
煌びやかに光るネオン街、高く聳える摩天楼。私が元いた世界で居を構えていた街と同じくらいの発展を遂げていると感じた。
…で、着いたはいいのだが、走りすぎた反動で体が全く動かない。足がガクガク震える。
ドスマッカォに感謝を告げ、能力を解除した瞬間、ズルズルと道端に座り込んでしまった。
そして、運の悪いことに、私が着いた場所は、どうやら歓楽街と呼ばれる区域だったらしく…。
「おねーさん可愛いね、良かったら俺らと遊ばない？」
…まぁこういう感じに、ガラの悪い男どもに絡まれている訳だ。
「…遊べる元気ないんで、遠慮しときます。」
「えー大丈夫？家まで送ってあげよっか？」
「家ないんで大丈夫です。」
という私の言葉に、え、と動揺する彼らを他所に、このままここにいるのは面倒なことになりそうだと踏んで、重い体にムチを打って立ち上がった。
…でも、せっかく話しかけてくれた貴重な情報源。みすみす逃すのも勿体ない。
「…最近、ここらへんで見たことの無い生物を見なかったかい？」
「へ…あ、いやぁ。あはは…敵は見たことあるけど？」
「そうかい、ありがとう。」
彼らに一礼した後、壁伝いにノロノロとその場を離れた。
…私、この世界のお金なんて一銭も持ってないなぁ。かといって盗みは流石に出来ないし。
となると、やはり野宿かな。公園とかに寝袋敷いて寝たらギリホームレスに見えなくもないだろう…うん。
…あぁ…さっきのヤンキー集団に公園の場所を聞いておくんだった。
と今更ながら後悔した。
そして、歩くことおよそ10分。
ベンチに、ブランコ、シーソーと水飲み場。
典型的な子供の遊び場、公園を見つけた。
パッと見、先客がいるような感じはないし、ここなら寝袋も敷けるだろう。致し方ないが、ここをお借りしよう。
…風呂は諦めよう。別に1日入らなくても大丈夫だ。
持ってきたアイテムポーチから取り出したのは、キャンプ用のセット。テント、肉焼きセット、ランプ、寝袋。
今回は寝られさえすればいいので、寝袋だけベンチに敷いておく。
よし、もう寝よう。明日のことは明日考えよう。私はもう疲れた。
「…お疲れ様、そしておやすみ、ライゼクス、ドスマッカォ。」
今日力を借りた二人にそう言うと、私は直ぐに目を閉じた。
眠りにつくまでにそう時間はかからなかった。
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あずき(プロフ) - キュラーさん» キュラーさん、コメントありがとうございます！そうですね、いずれは四天王も全員出します。ですがまだまだ先は長いので、気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2020年4月26日 13時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - これ好きやわぁ〜〜、、、更新頑張ってください！四天王の四体もいつかは出すんですか？ (2020年4月26日 12時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年3月28日 17時
