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「『無個性』だから何だ？私がこのスラムの外に出たいのは、こちらの世界に来てしまったモンスターが、ドスマッカォ達だけとはとても考えられないからだ。
ヒーローは対人や災害の事後処理の専門だろうが。そんなところに人智を超えたモンスターが突然現れた。私にはとても対応できるとは思えない。
私は世渡りがしたい訳じゃない。ただ、モンスターを知っているものとしての責任を果たしに行きたいだけだ。」
私としては、たまたま、偶然、授かったか、授からなかったかで、その人の価値が0か1から100に振り分けられるこの社会がおかしいと思うのだが。
なぜ助けてくれた相手にありがとうと言えない？迷惑をかけてしまった相手にごめんなさいが言えない？
…「無個性」だからか？
笑わせるな。
…と言いたいところで、急に目の前がクリアになった。
それと同時に、やってしまった、と思った。
「…私の戦闘をどこまで見ていたか知らないが、地面を蹴って、ドスマッカォの頭を踏み台にして跳躍したあの動きは、私が竜と対話できるようになる前からずっと訓練してきた動きだ。
戦えるか否かは、『個性』の有無とは関係ない…分かるだろ？
…すまない、冷静さを失って、早口で捲し立ててしまった。だが、どれだけ止めても私は行くよ。」
「…俺こそ、悪かった。」
…あぁ、気まずい。
やってしまった。向こうでも良くないクセだと注意されたのに。ハルキくんも不安そうに私とイトウの顔とを見比べている。
喧嘩別れ、か。
―――アンタを尊敬した俺が馬鹿だったッ！！
…いつまで経っても成長しないね、私は。
「…あの…フウカさん、でよろしいのかしら。」
「…？」
このスラムにいる間聴かなかった、女性の声だ。勿論私自身の声を除いて。
声のした右の方を振り向くと、背の高い綺麗めの女性と、まだ小さな女の子が並んで立っていた。
スラム住まいにしては、着ているものは新品同然に綺麗だった。
…あ。
「――――ッおかあさん…！」
「だいじょうぶよ…！医東先生がきっと助けてくれるからね…！」
もしかして、あの時の母娘…。
一体何の用だろう、とボケっとしていたら、娘であろう方が、とてとてとこちらに走って来た。
そして、ギュッ。
「…はい？」
何を思ったか、彼女は私の腰に抱きついてきたのだ。
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あずき(プロフ) - キュラーさん» キュラーさん、コメントありがとうございます！そうですね、いずれは四天王も全員出します。ですがまだまだ先は長いので、気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2020年4月26日 13時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - これ好きやわぁ〜〜、、、更新頑張ってください！四天王の四体もいつかは出すんですか？ (2020年4月26日 12時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年3月28日 17時
