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わりと迷ったその先に、彼らはいた。
恐らくここは、このスラムの寄合となっているところなのだろう。空き缶や空き瓶、段ボール、新聞紙、煙草の吸殻など、人間のいた痕跡が数多く残っていた。
彼らを観察するには丁度いい位置にあった、青いポリバケツ。その陰に身を潜めて、キィキィと鳴く彼らの様子を観察する。
胴体は柔らかい緑の鱗で覆われており、それとは対照的な怒ったような赤い顔。そんな容姿のヤツらが5、6匹ほどいる。
間違いない、マッカォだ。
極めつけに、そのマッカォ達が取り囲むようにしているのは、群れのリーダーの象徴である黄色い冠羽を持った、一際大きな個体。
鋭い鉤爪、強靭な尻尾。あれで自らの巨体を支えることができるというのだから恐ろしい。
彼は、普段はベルナ村付近の古代林に生息しているはずの鳥竜種モンスター、「跳狗竜 ドスマッカォ」。
肉食モンスターにしては小柄な体躯だが、俊敏な動きでハンターを翻弄し、強烈な跳び蹴りをかますその姿はさながらキックボクサーだ。
恐らく、こちらの人々はモンスターという存在を知らないだろう。
そんな中にいきなりイレギュラーな存在を放り込まれたら、軽いパニックになるはず。
…どうしてここに彼らがいるのかも疑問だが、それ以上に、このスラムの人達の安否が気になる。
悲鳴をあげた人は？どこだ、どこにいる。
…耳をすませ。怪鳥たる先生の耳なら…。
「――――ッおかあさん…！」
「だいじょうぶよ…！医東先生がきっと助けてくれるからね…！」
…身を隠して凌げているようだ。他にもそこそこの人数の人がいるが、幸いなことに、怪我をした人はいないようだ。
…さて、困っている人がいるなら、助けられる者が助けに行くのが当然だよね。
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あずき(プロフ) - キュラーさん» キュラーさん、コメントありがとうございます！そうですね、いずれは四天王も全員出します。ですがまだまだ先は長いので、気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2020年4月26日 13時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - これ好きやわぁ〜〜、、、更新頑張ってください！四天王の四体もいつかは出すんですか？ (2020年4月26日 12時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年3月28日 17時
