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「…でも、オレが『無個性』だって知ったら、周りのヤツら、皆バカにして、無視して、石投げてきて…。」
「それはその人たちの人を見る目がないってことだよ。人間に必要なものは、金でも、とてつもなく強大な力でもない。
自らの命と、他の命を大切にできる優しい心だ。それさえあれば、誰かの命を救うことだってできる。現に、イトウ先生は君を捨てずに、こうして12まで育てている。」
だろ？とハルキくんに薄ら微笑むと、彼は一瞬だけ目を見開く。しかし、すぐさまバツが悪そうに下を向いた。
「……ごめん。オレ、アンタも他のやつらと同じで、なんも無いオレをバカにするとばかり思ってたから。今まで、けっこー冷たくしちゃった。」
ごめん、と再度彼は謝った。
「とんでもない。むしろ、こうして謝ることができる時点で、君は、ハルキくんはよく出来た人間だ。
『他者を思いやる』ことは、君にとって宝ともいえる立派な個性だよ。」
「…いつの時代の使い方だよ、それ。」
そう冷たく返したハルキくんだったが、その顔は幾分かすっきりしていた。
そういう素直じゃないところも、君の個性なんだよ。
「…世界中が、アンタみたいな人格者でいっぱいになれば良いのに。」
「冗談はよしてくれ。私は人格者でも何でもないよ。少なくとも、自分のエゴを通している内はね。」
…ハルキくんにはあまり意味が伝わってなかったみたいだ。
怪訝な顔をする彼に、曖昧に笑って誤魔化した。
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あずき(プロフ) - キュラーさん» キュラーさん、コメントありがとうございます！そうですね、いずれは四天王も全員出します。ですがまだまだ先は長いので、気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2020年4月26日 13時) (
レス) id: 678c2a0d04 (このIDを非表示/違反報告)
キュラー(プロフ) - これ好きやわぁ〜〜、、、更新頑張ってください！四天王の四体もいつかは出すんですか？ (2020年4月26日 12時) (レス) id: 722c4617d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2020年3月28日 17時
