Marble 4 ページ5
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『お母さーん! 手伝ってー!』
「もぅ、なんで急に?」
『しょうがないじゃん!』
「はぁ、よし、準備オッケーよ。」
『んじゃ、行ってきまーす!!』
「ちょっ、気をつけてよ〜!」
…夕方、私はクローゼットにかかってた浴衣を着た。
2年ぶりで、着れないかも…とか思ってたけど、全然余裕だったっぽい。
今の話で分かったかな?
私は一人で夏祭りに行ってきます!
中々、この歳して1人で行く人なんていないと思うけど…
まぁ、楽しんだもの勝ちだよね!
夏祭りは、もう1時間くらい前に始まった。
夏祭りに行くつもりは無かったから、ちょっと遅れちゃったけどね。
本当なら、思いっきり走りたいけど、下駄を履いてるからそんな事も出来ず…
-ねぇ、見てあれっ!
-わぁぁぁ、取れたよっ!
-ちょっと! 危ないから走んないで!
-あれ! あれ買ってよ〜
お祭りの会場に近づくにつれて、どんどん大きくなる人々の声。
子供…小学生くらいの子が多いのかな?
懐かしいなぁ…
子供の声、お母さんが子供を注意する声。
まるで…2年前の莉犬と私みたいだった。
──……なぁんて、思い出なんてしてないで、私には行きたいところがあった。
人にぶつからないようにゆっくり人混みを抜ける。
周りの屋台から少し離れたところにあったのは──…
『ラムネ』
ー…そう、『らむね』売り場。
人も少なかったから、ラムネを売っているおじさんの所まで小走りで行った。
『「これ、ください」』
『「あ…。」』
え。
誰かと声が重なったかと思い、横を向くと…
そこには、間違いなく私の彼氏──
莉犬がいた。
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ぎゅうにゅう - とっても良かったです!途中で目に涙が浮かびました (1月3日 10時) (レス) @page11 id: 6847043de7 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた。 - ↓誤字です。 (2023年1月13日 8時) (レス) id: c3d29c16c3 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた。 - すみません。間違って2回同じことを打っちゃいました。 (2023年1月13日 8時) (レス) id: c3d29c16c3 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた。 - 素敵な、お話ですね!シリーズ出してほしいです! (2023年1月13日 8時) (レス) @page1 id: c3d29c16c3 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた。 - 素敵な、お話ですね!シリーズ出してほしいです! (2023年1月12日 21時) (レス) @page1 id: c3d29c16c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしの | 作成日時:2021年9月28日 10時