彼氏はトップアイドル、私はメンバー03

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涼介side

いやいや、涼ちゃんはお出かけの時以外許しません。

山｢呼べばいいんでしょ、じゃねぇからな。｣

『うっ……』

山｢その反応は言おうとしてたな。｣

『もー！涼介のﾊﾞｶ！』

山｢ｯ__///｣

ﾀﾀﾀﾀﾀｯ ﾊﾞﾀﾝｯ

山｢か、可愛いかった………｣

思ってたより破壊力あって、ただ今山田涼介26歳、思考回路停止しそうです。

ｱｲﾄﾞﾙとは思えない顔になってると思う、今。

俺が言ってって言ったんだけど、ねぇ？

可愛すぎるのが悪いんだって、こんなの伊野ちゃんや大ちゃんが見たら襲っちゃうって。

はぁ、仕方ない。洗面所で顔見たら様子見に行くか。

山｢うわ、やば。｣

見に来たはいいけど、すんごい真っ赤っか。

とりあえず、水で冷やしてみるか。

変わるとは思えないけど。

ｼﾞｬｰｰｰ ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ

山｢あ、ﾏｼになった。｣

うん、これならﾊﾞﾚないはず。

顔拭いて行ってみるか。

怒ってないといいな。

ｺﾝｺﾝｯ

山｢入るぞ〜？｣

『え、やだ！入ってこないで！』

ｶﾞﾁｬｯ

『ｯ//』

山｢あれ？顔真っ赤っか。｣

『だからやだって言ったのに……』

山｢あのさ、怒ってる？｣

『怒ってないけど、涼介くんのせいで恥ずかしい。』

山｢ご、ごめん。｣

『悪いって思うなら、私の言うこと聞く事！』

山｢海外旅行は無理だぞ。｣

『違う違う。圭人くんのｿﾛ曲の歌詞、見てほしいの。おかしくないか。』

山｢もう書いたのか？｣

『うん、善は急げだよ！』

山｢はや。｣

『だって、早く作らないと、圭人くんや、涼介くんや慧くんに迷惑かけちゃうでしょ？』

いや、それでも早くね？ﾋﾞﾋﾞるわ。

山｢で、どこにあんの、それ書いたやつ。｣

『えっとね、これ。』

なになに？

曲名は、“GENTLEMAN”




人には優しく、自分には厳しく。


それが出来ないなら男じゃない。


お前には出来るか？


｢助けて｣ その声がお前には聞こえないのか？


俺には聞こえる、たくさんの助けてが。


自分だけ逃げるのか？


それでもいいが、困るのはお前だ。


自分よ、人を助けろ、人に優しくしろ。


俺には厳しくしていいから、相手だけは大切にしろ。


………か。自分との会話みたいな感じだな。

心の中にいるもう1人の自分に、これでいいのか、もっと出来ることはないのか？と聞かれているようだ。

圭人にはぴったりだな。

“人には優しく、自分には厳しく”

なんて、圭人そのもの。

山｢いいんじゃねぇか？｣

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