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圭人side
大丈夫かな?Aちゃん。
休み時間に1粒ずつ食べてたけど。
早くお昼にならないかな、お昼になれば学食行けるから。
いつもならお弁当を作ってくれる光くんも山ちゃんも、今日は大忙しだったから作れなくて、学食で食べてくれって言われた。
お金はあるけど、学食って並ぶ時に、いっつも譲っちゃうから1番最後になっちゃうんだよな。
そんで、残りの1食になった事もあったっけ。
キーンコーンカーンコーン
あ、お昼だ。
『あ、あの、岡本さん。良かったら一緒に学食行きません?金平糖のお礼になにかご馳走させてください!』
岡「そんなのいいのに……」
『いえ。借りたものは返さなきゃですから!』
山「そうだな、お前は俺に借しを返さなきゃいけない。」
あ。
『え、えっと、山田さんにはまた今度?苦笑』
山「今度?じゃあ、明日な。明日絶対だぞ。」
『は、はい!』
珍しいな、山ちゃんが諦めるなんて。
というか、付き合ってる設定じゃないっけ?
岡「いいの?俺とで。付き合ってる設定じゃないの?コソッ」
『いいんです。お礼したいだけですし、もし本当に嫌だったら、テレポートで逃げればいいだけじゃないですか、山田さんは。コソッ』
それもそうか。山ちゃんはテレポートで逃げれるもんね。今までは王子キャラだったけど、この前素顔出しちゃったもんね。
『じゃあ、行きましょう!ニコッ』
岡「うん。」
・
・
・
『どれにします〜?』
岡「じゃあ、カレーうどんで。」
『あ、1番安いやつですよね、それ。気使わなくていいんですよ?』
岡「気使ってないよ、俺ここのカレーうどん好きだから。」
まぁ、美味しいのは本当だけど、ちょっと気使っちゃったかな。
だって、お礼とはいえ、女の子に奢ってもらうなんてねぇ……
金平糖だって、このカレーうどんより安かったし。
『じゃあ、私もカレーうどんにしますね。ニコッ』
岡「うん。」
『カレーうどん2つください!』
食堂の人「はいよ〜、1120円ね。」
サッ
食堂の人「うん、ちょうど。少し前にずれて待っててね〜」
『はい、ありがとうございます。』
岡「ねぇねぇ。Aちゃん。」
『どうしたんですか?』
前にずれながら話す。
岡「俺達2人でいて、大丈夫なのかな?」
『大丈夫ですよ。事情を説明すれば、わかってくれるはずですから。』
岡「そうだといいけど。」
食堂の人「はい、お待ち〜。カレーうどん2つね。」
『さ、行きましょ。』
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あかね - jump、好きです! (2019年6月30日 17時) (レス) id: 859480f15a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田_すみれ | 作成日時:2019年6月20日 21時