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○○side
山「それで?なんで俺のとこに来んの?」
知「わかんない?」
ちょっと涙声になってしまったけど、涼介、本当に分かってないの?
知「Aはね………」
ごめん、約束破るね?A。
山「早く言えよ、寝たいんだよ。」
知「好きなんだよ、涼介の事ッ___グズ」
半泣きの状態で、僕は涼介の顔を首を傾げて見つめた。
格好悪いな、今の僕。
山「は?嘘だろ?やめろよ、俺をからかうのは。」
知「からかってなんかない。Aは涼介の事が好きなんだよ。」
山「いや、ないない。俺は散々あいつにキツく当たってたんだぞ?それともなにか?あいつはドMだったのか?あ?」
知「分からないよ。でも、そうなんだって。でも、僕は涼介の事知ってるから、救ってあげたいんだ。Aを。」
涼介は、許嫁と結婚しないといけない。だから、Aを違う人を好きにならせてあげたい。
それが無理なら、涼介のご両親を説得する。
少しの確率にかけて。
山「どうやるんだよ……」
知「それはこれから考える。でも、一応伝えたからね。」
じゃ。と言って圭人の部屋へと向かった。
・
・
・
『随分長いお手洗いだったね。大丈夫?』
知「う、うん。大丈夫。」
そう、僕はトイレに行くと言ってAを圭人にお願いしたんだ。
知「じゃ、部屋に戻ろうか。」
『うん。ありがとうございました、岡本さん。』
岡「いえいえ。いつでも来てね?俺は大丈夫だから。」
『はい、また来ますね。ニコ』
ガチャッ パタン
トトトト………
ガチャッ パタン
『じゃ、寝よ?』
知「うん。Aはベッドで寝な?僕は布団敷いて寝るから。」
『いやいや、いいよ、私が布団敷いて寝る!』
知「だめ。女の子なんだから。それに、あの傷まだ完全に治ったわけじゃないんだからね?見た目では変わらないけど、たまに痛いでしょ?」
『う、うん……じゃ、じゃあ、一緒にベッドで寝ようよ!』
知「えっ……?」
『いや?』
知「嫌じゃないけど、いいの?」
『うん。だって、私が布団敷いて寝るって言っても許してもらえないし、○○の部屋なのに○○にそっちで寝かせる訳にもいかない。だから、一緒に寝るの!』
知「わかった。もし襲っちゃっても、許してよ?」
『そ、それは電撃で逃げるから……死なない程度に。』
知「ははは、それは困るな笑」
とりあえず、一緒に寝るってことで収まったけど、僕我慢出来るかな?
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あかね - jump、好きです! (2019年6月30日 17時) (レス) id: 859480f15a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田_すみれ | 作成日時:2019年6月20日 21時