38 ページ40
涼介side
なんか変だ。
○○とあいつが寝るって聞いて、胸の辺りが苦しくなった。
まるで、心臓を刺されているかのように。
山｢これは、嫉妬………ってやつか？｣
はは、笑えるぜ。
付き合ってもないのに嫉妬？
ﾊﾞｶﾊﾞｶしい。
翠の時はしなかったのに。
やっぱり、本能でわかってたのか？
好きは好きでも、どこか落ち着かないというか、2人きりでいても、常に警戒してるみたいな？
それが、Aと2人きりでいると、心が落ち着く。
これが、本当の____
”恋“なのか？
初めて、本気で心配して、嫉妬をして、あいつの事で頭がいっぱいになって、あいつの1つひとつの表情が目に見えるように次々と浮かんでくる。
山｢めんどくせぇなぁ……｣
俺は、恋なんかしちゃだめなのに。
隠さないといけないのに。
どうしても、顔に出てしまいそうになって、それを隠そうとしてｷﾂ亻ことを言ってしまう。
薮くんには言ったけど、他の奴らには言ってない。
山｢こんなんで、あいつを守れるのか？｣
自分が無力で辛い。
ちなみに、俺が恋をしていはいけない理由は、
俺の家系にある。
俺の親父は有名な科学者だ。
母さんはその助手。
2人とも性格がきつくて、1度決めたことは絶対曲げない。
しかも、俺には
名前は、
親父の友人の娘だそうだ。顔はAには
能力は、多才能力(ﾏﾙﾁｽｷﾙ)。その名の通り、複数の能力を同時に使用したり、組み合わせて使用したりできる。
LEVELが分からない特殊な能力のため、厄介ではあるが、俺達には勝てないはず。
許嫁ではあるが、俺は好んでいない。それでも結婚させようとするのが、俺の両親。
そんな環境の中、俺が人間味のあるように育ったのは、姉貴と妹のおかげ。
姉貴は俺に優しくしてくれて、妹は俺に優しくすることを教えてくれた。
料理や洗濯を姉貴に教わっては、妹に試してた。妹は嫌な顔をせず、それに付き合ってくれていた。
そういうﾁｬﾚﾝｼﾞ精神は親父達に感謝しなきゃな。
なんて考えてないで、そろそろ寝なきゃだな。
ｺﾝｺﾝ
ﾀｲﾐﾝｸﾞ悪。
山｢誰。｣
知｢僕だよ。｣
ｶﾞﾁｬﾂ
山｢なんだよ、こんな時間に。Aの見張りはいいのかよ？｣
知｢それなら、圭人に頼んできた。｣
山｢そ。で？｣
知｢あのさ、Aに好きな人聞いたんだ。｣
は？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかね - jump、好きです！ (2019年6月30日 17時) (
レス) id: 859480f15a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山田_すみれ | 作成日時：2019年6月20日 21時
