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薮side
よかった、山田。考え直したんだな……
山｢薮くん、ちょっと。｣
寮に帰ってきて、ご飯を食べ終わった頃。
山田に呼び出されて、山田の部屋に来た。
ｶﾞﾁｬｯ ﾊﾟﾀﾝ
山｢あのさ……｣
薮｢うん。｣
山｢俺、考えたんだ。あいつの事どう思ってるのか。｣
やっぱり、その話か。
山｢そして、分かった。俺はあいつの事、無意識の内に好きになっていたんだ。でも、それを翠と重ねてしまって、認めることが出来なかった。｣
薮｢うん、それで？｣
山｢とりあえず、今の俺にはそこまでしか整理出来ない。｣
薮｢お前の気持ちは分かったよ。でも、他のみんなも同じ気持ちなのは分かるよな？｣
山｢あぁ。特に○○。｣
薮｢うん。�睫擇亙�からないけど、な。でも、多分あいつも好きなんだと思う。その証拠に、中学とか最初の1、2週間は夜あんまりいなかったのに、今ではほとんどいる。｣
山｢そして、吉沢………｣
薮｢きっと、あの化け物の件でAちゃんに惚れたんだな。｣
山｢酷い事をしたのに、あんなにも自分のために動いてくれて、考えてくれたら、そりゃ惚れるわな。性別逆だったら、めちゃめちゃｲｹﾒﾝなｱﾆﾒの主人公じゃねぇか笑｣
まぁ、Aちゃんが幸せになるなら俺は……
”君が誰に惚れても構わない“
なんて思ってても、どこかでは自分に惚れてほしいだなんて思っちゃうんだよなぁ〜
あーあ。なんなんだろうなぁ。
薮｢とりあえず、この話はまた後でな。風呂、入んなきゃ。｣
山｢そう……だな。きりないもんな。｣
ｶﾞﾁｬｯ
『あ、あの……お風呂どうぞ？』
薮｢山田、俺先入るな？｣
山｢あぁ。｣
『それだけなので、失礼しました。』
山｢待て、話がある。｣
『へ……？』
薮｢あんまり長話すんなよー？俺が風呂上がっても喋ってたら強制に終わらしてやる！｣
ま、山田とAちゃんを2人で居させたくないってのもあるけど、2人とも……いや、みんな疲れてるだろうし、早く寝た方がいいだろう。
薮｢じゃーな。｣
俺は、ﾋﾗﾋﾗと手を振って山田の部屋を出た。
八｢山田とどんな話したんだ？｣
薮｢あぁ。考え直したってさ。Aちゃんの事。やっぱり、翠ちゃんと重ねて考えてたらしいから。｣
八｢そうか。わり、風呂入んだよな？じゃ。｣
薮｢別に？じゃ。｣
はー、光も気になってたのか…
まぁ、気になるよな？
ｶﾞﾁｬｯ
薮｢俺は、どうしたいんだ？｣
矛盾する想いが、胸の辺りを気持ち悪くする。
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あかね - jump、好きです！ (2019年6月30日 17時) (
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作者名：山田_すみれ | 作成日時：2019年6月20日 21時
