173話 ページ26
まぁ色々訊かなきゃいけないんだけど、先ずは之から確認したい
「此処の店主、あれは貴方の手下か何か?」
「此の短時間で其所迄考えてたとはな。若いのに頭の回転が無駄に疾い。
あれは本当に只の喫茶店の店主だ。手を回して貰っていたが用は済んだ故に消した」
「うっわ。態々そんな事するんですか。あと普通に殺人罪だから捕まえますけど…」
「…随分と淡白だな」
「他人の死なんてものには余り興味無いんです」
「そうか、」
姿形は敦だから他の探偵社員が此の光景を見て居たらきっと恐ろしい位目を開いて驚くのだろう
此の人の前だから出来る事だ
___Aちゃん
!、吃驚した…急に何
___僕が云うのもあれだけど、本当にそんな公にして良いの?
本当にね。でも筒抜けなら隠した所で得は無いし、損も無い
「じゃ、次からは単なる質問。私の事凡て知ってるって云ってましたけど何処迄?」
「何度も云うが、勿論凡てだ。生年月日、家族構成、生い立ち、性格、その他諸々の個人情報から君が何故こうなったのかに至るまで…」
「へぇ…」
「と云っても我々にはもう時間が無い。此処は一つ、闘い乍ら話そう」
「…闘わないのでは?」
「まぁ遊びと捉えて呉れても構わない。捕まえるなら互いに満身創痍の方が説得力が有るだろ?」
花を持たせて呉れる訳か。
折角腕を虎化させちゃったし、丁度良いや
何なら脚も虎にしよう
あーでもあれなんだよな。此の人きっと強いんだよなぁ
圧倒的という訳でも無いけど、力の差が敵の方が上だったら数に頼るのが一番良い
だけど此処は広いけど簡潔に纏めちゃえば個室みたいな所だから個人戦で成る可く人数を減らして闘った方が勝率は上がる…
異能に頼るにしても……ま、気にしたら負けか
___…此の男の云う事を聞くの?
何だ急に。疚しい事が有る訳じゃ無いし、別に良いだろ
___……
何だ?先刻からそわそわして…
「じゃ、始めますか」
「…遣るぞ」
「…御手柔らかに」
始まったにも関わらず互いに一歩も動かない
だけど此方が少しだけ足を動かしたのをきっかけに男は物凄い速度で来た
其れを受ける訳にもいかないから軽く避けて距離を置く
何度も攻撃をひらひらと躱してから蹴りを一発見舞う
ま、腕で防御されちゃったけど
「…一般人だった割には強いんだな」
「割りと暇を潰す為なら色々してたので。御存知とは思いますけど…」
「まぁな…」
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眠いちゃん - 敦君と夢主ちゃんが報われることを願います (2023年2月26日 23時) (レス) @page35 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 面白いです!続きが更新されるの待ってます。頑張ってください。 (2020年10月3日 22時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです!! これからも更新頑張って下さい!! (2020年3月5日 9時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 更新お疲れ様です!毎回毎回、星の一番右を押してしまって「既に投票済みです」って言われてしまいます笑徐々に主人公が自分自身について知っていく…これからどうなるのかすごく楽しみです。次回の更新までまってます!!がんばってください!!!! (2019年10月13日 9時) (レス) id: f31ecb66db (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - うおおお、、、!!!更新されている……!!!嬉しすぎる、、、!! (2019年9月14日 21時) (レス) id: f31ecb66db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんのーー | 作成日時:2018年4月22日 20時