52話 ページ4
凄いね、中原さんってこんなに目を大きく開けたんだね
「おいおい、どういう事だ……」
「あ、ナメてるとかそういう事じゃないんですよ！？」
「お、おう……それで、何でそう思ったンだよ」
「否、だってそういう職業をやっている可能性だってあるし、僕だって恨みを買うか狙われるような職場に居ますから可能性はあるかなぁーって」
まだ敦は中原さんの事を何も知らない
てか抑も会ってすらもいない
ならば、そりゃ驚くだろうが普通ならあり得ないと考えるか可能性を考えるか……
あ、でもここまで冷静にはならないかも知れない
しくった
でもセーフだ……多分
「……手前、本当に敦か？」
「うえっ？」
急に中原さんが凄く近づいてきて、顔をずいっと出してきた
どこぞの太宰さんにそっくりだ
「な、何云ってるんですか？逆上せましたか……？」
「ンや、まだ入れる。じゃねェよ」
「じゃあ何でそんな冗談を……」
「あー、アレだアレ、何か直感的なヤツだ。深い意味はねェ」
「ハハッ、何ですかそれ」
「さァ、何なンだろうな」
中原さんは自分の云った事に笑った
'
野生の勘か
恐ろしいな
私という存在はあってはならない存在
バレるなんて言語道断だ
まぁ、乱歩さんは例外だけど
中原さんにバレるのはかなりマズい
事実に辿り着いたとして、それを逆手に取られて上手く活用されたら……最悪だな
今はこうして優しくしてくれるけど仕事となれば話は別だ
それは此方も同じ事
……敦が敦に戻ればそんなハラハラする事しなくて済むんだけど
何度思っても、彼は出てこない
どうしたものか
「オイ、敦？大丈夫か？」
「……何故中原さんはここまで小柄なのかと考えてまして」
「よし、殴られたいんだな。ツラ貸せ」
「うわわわっ！す、すす済みません！気にしてたなんて思ってなくてっ」
「…その焦り具合が一番グサッとくる………」
「ごっゴメンなさい！」
「否、いい。出ようぜ」
「は、はい」
湯船から出て、荷物を持って後を追う
前を歩く彼の背中がより一層小さくなっているように見えた
うわっ、背筋もすげーな
あ、因みに何で実質異性同士が同じ風呂に入っているのに恥ずかしがらないかと云うと
毎日敦の躰を洗っているからというのが一つ
あとは
そういうのに無関心というか無頓着なだけだ
今更キャーと女の子っぽい叫び声や台詞とか云えない
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銀色ミカン(プロフ) - 1話から一気見しちゃいました！面白いです！更新待ってます。頑張ってください！ (2017年12月17日 2時) (
レス) id: c55513f974 (このIDを非表示/違反報告)
時雨零(プロフ) - お待ちしておりました！おかえりなさい！ (2017年11月14日 0時) (レス) id: 7585b82a1c (このIDを非表示/違反報告)
芋娘＠悪の伝道師?ウリエル?(プロフ) - ﾌｧｯ!?オーストラリア！？あらまー…お気を付けて！！ (2017年10月31日 14時) (レス) id: a51cded6e4 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - オーストラリア！！！羨ましい…！楽しんで下さい！！！ (2017年10月30日 22時) (レス) id: 97c5c84046 (このIDを非表示/違反報告)
ロイゼ@魔法契約民(プロフ) - いってらー、です！ 楽しんできて下さいね(^^*) (2017年10月30日 16時) (レス) id: 677bf3b84c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーー
| 作成日時：2017年10月15日 20時
