75話 ページ28
陽射しが入り、子鳥のさえずりが聞こえる
目を開けて上半身を起こせば亦起きてしまったと落胆する
そして鼻に掠める良い匂い…………
良い匂い？
卓を見れば湯気が立つご飯と味噌汁
それからその他諸々が置いてある
「お早う御座います」
「うわぁぁあ！？」
いきなりは良くない
＿＿＿
＿＿
＿
「同棲なんて聞いてませんよ！」
つかこの人、いつ鏡花ちゃんと入れ代わったんだよ
あと昨日は布団に入っていない筈なのに何故か布団に入っていた
その原因は
「部屋が足りなくてねぇ。それに新入りの二人には家賃折半が財布に優しい」
ウィンクしながら正論をほざく
「しかし……」
「彼女は同意しているよ。ねぇ？」
「指示なら」
普通に考えて、歳頃の女の子を男と同じ部屋にしないだろ
「判らないかい敦君。マフィアに追われ縁者も………」
何か長くなりそうな事を話だしたから聞き流しておこう
そんな事よりも、この流れ………
思い出しただけで胃が痛くなりそうだ
それに、今でも敦に戻っていないという事はそういう事なんだろ？
うっわ、最悪
「一寸、敦君ちゃんと聞いてる？私結構大事な」
「……っ！」
「如何したの……」
「な、何か、聞こえませんか……えっと、何かが近付いて来るような………ヘリのような……」
でも、だとしたら来るのが早過ぎる
もっと太宰さんがペラペラと喋った後だったような……
「た、大変です！！」
谷崎さんが顔を青くしながら扉を勢い良く開けて叫んだ
その時には皆にも音が聴こえたようで、太宰さんを先人に窓に集まる
外を見れば大きなヘリが直ぐそこに
ガシャンッ
ヘリが出して良い音なのかどうか解らない音を出しながら着地し、中から人が出てきた
金髪のそいつは此方を見てニッと口角を釣り上げる
名は確か
フランシス・フィッツジェラルドと云ったか
「先手を取られたね」
隣で太宰さんがボソリと呟いた
「………」
「敦君……？」
今日の時点で
先ずは一人目が
消える
'
'
消えてみたいものだ
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銀色ミカン(プロフ) - 1話から一気見しちゃいました！面白いです！更新待ってます。頑張ってください！ (2017年12月17日 2時) (
レス) id: c55513f974 (このIDを非表示/違反報告)
時雨零(プロフ) - お待ちしておりました！おかえりなさい！ (2017年11月14日 0時) (レス) id: 7585b82a1c (このIDを非表示/違反報告)
芋娘＠悪の伝道師?ウリエル?(プロフ) - ﾌｧｯ!?オーストラリア！？あらまー…お気を付けて！！ (2017年10月31日 14時) (レス) id: a51cded6e4 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - オーストラリア！！！羨ましい…！楽しんで下さい！！！ (2017年10月30日 22時) (レス) id: 97c5c84046 (このIDを非表示/違反報告)
ロイゼ@魔法契約民(プロフ) - いってらー、です！ 楽しんできて下さいね(^^*) (2017年10月30日 16時) (レス) id: 677bf3b84c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーー
| 作成日時：2017年10月15日 20時
