4、案内して。 ページ4
ヒマ「そう言えば、管理者さんは地図とかは持っていますか？」
『いや、持っていないな、
あいにく、ここの施設は初めてで……』
ゴス「え〜…ここの入り口近くに地図あったのに？」
『そうだったのか？』
たしかに、あまり見てなかったが、そんなのがあった気がする……？
ヒマ「まぁ、いろんな物がありますしね……」
ヒマ「あ、そう言えば、ここに来た時に言ってた「キリカ」って誰ですか？」
『嗚呼、えーと、キリカは案内役の「002」の事だ、
まぁ、私が勝手に名付けただけだが……』
ヒマ「なるほど、たしかにあの人、名前ありませんでしたし…」
そうだったのか…まぁ、機械だしな。
そんな事を考えていると、ゴスが隣から話しかけてきた。
ゴス「なんかさ、名前あると、自分はここにいる！って感じするし、
周りからすると呼びやすいからいいよね〜。」
『たしかにな……ん？』
『……それだと、元々名前がなかった様に聞こえるが…』
ヒマ「あ！実は私達はナンバーだけだったんです……
だけど、前の管理者さんが皆んなに名前を付けてくれたんですよ！」
『そうだったのか……』
……そして、私達が歩いていると…
ヒマ「あ！食堂に着きましたよ！」
『おぉ……凄いな！』
食堂は何とも広くて、いろんな人が集まって食事をしている、
とても明るそうな場所だ。
ゴス「今は午後だし、昼食時間後なんだけどね、
まだここには食べ盛りの奴らが食べてたりしてるんだ。」
『え、じゃあ今でも人が多いのに、昼食時間だともっと多くなるのか？』
それだといろいろと大変そうだが……
ゴス「え〜っとね、大体のご飯食べる時間が決まってるだけで、
自由に出入り出来るから、あんまり混まないかなぁー。」
ヒマ「ふふっ、それでも人気のカレーとか、お菓子が出る日は
大体皆んなが争奪戦になって混んじゃうけどね。」
カレーやお菓子か……学校の取り合いみたいになりそうだ……
ゴス「だから争奪戦日は終わり頃に行くと貸切みたいになるし
うるさくないから、僕らはよくその日は遅れてくるよね。」
ヒマ「たまに職員さんがあまりの飴とかもくれるから、
ある意味ラッキーデーだしね。」
『もしかしてだが……私もここでご飯を……？』
ヒマ「はい！前の管理者さんもここで食べてましたし、
ここだったらいろんな情報を集められるからいいと思います！」
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作者名：わさび | 作成日時：2023年7月17日 2時
