いつかまた。【オリジナル】 (ページ2)

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2、名前は？ページ2

部屋を出ると、
所々扉がある長い廊下が続いていた。

『長い廊下だな……』

［次は中央部の部屋へ移りますので、真っ直ぐ移動して下さい。］

『嗚呼、わかった。』

コツコツ、と自分の足音や、機械音が耳に入って来る、
時々扉から物音がするため、この施設に人は居るのだろうか。

『…ところで、君は何なんだ？
案内役のロボットか何かか？』

……放送で案内をして来るロボットなんてなかなか見ないし、
正体もわからないため、一応聞いておこう。

［……私はこの施設の案内役機能です。］

『案内役機能っていうのか？
名前は？……さすがにナンバーぐらいはあると思うが…』

［……私のナンバーは「002」です、私はそもそもマスコットではないので、
名前や愛称はありません。］

『そうか…でもなぁ、
私はあんまり機械的な名前では呼びたく無いんだよな。』

『…あ、じゃあ、私が名付けても良いかい？』

［管理者様が呼びやすくなるのであれば。］

『う～ん……案内役だろ、それに「002」がナンバーだしな。』

やっぱり誰かに名前をつけるのは難しいな。
……そうだな、''あの人''の名前をいじってみて……

『そうだ！「キリカ」なんてどうだ？』

［……キリカ、ですか。］

『嗚呼！私の知り合いの名前をいじってキリカだ！』

［……わかりました、それではこれから私は、
「002 キリカ」となりました。］

『よしっ、何だか名前を付けたら愛着が湧くな！
これからよろしくな、キリカ。』

［……よろしくお願いいたします。］