ソードアートオンラインエピソード０〜月読の妖精〜 (ページ39)

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剣の生還者、銃の覇者、妖精の英雄ページ39

「かかってきなさい！皆から受け取った想いと力、ここでここで嫌というほど見せてあげるから！」
そう叫んで繰り出してくる一撃、それは...随分と弱々しかった。
「そんな仮初めの想いに、力は宿らない！」
レインの言うとおりだ。こんな攻撃で俺をひるませられると思ったら大間違いである。
『SAOの刃のほうがもっと重かった！GGOの弾丸の方がもっと痛かった！』
「行くぞ！」
GGOで銃を突きつけられる恐怖...それはSAOで刃を向けられるのとほぼ同程度の力を持っていた。本当の痛みと想いの合わさったUWも同じだ。それに比べればALOのダメージなど物の数ではない。俺のバックソードを受け、セブンの動きが止まった。
「くっ...ま、まさか...、これだけのOSSを持った私が...追い詰められるなんて...!」
荒い息をどうにか整えながら、セブンを睨みつける。
『おい...この程度で終わりとか言うんじゃないだろうな！？』
「キ、キリト君、A君...あなたは...あなた達は一体...？」
相棒を構え直し、問いかける。
『お前が得た俺達の素性...それについての説明、言ってみろ』
「えっ...?そ、それは...確か数ヶ月前に突然現れた新規プレイヤーの集まりで、瞬く間に実力を上げていって...台頭していった？」
ほう？なかなかに情報を集められている。予想以上だ。連続ブラスターブレードで牽制しながら答える。
『その通り。その後ALOで新規プレイヤーが増えていった理由を知ってるか？...そう、お前が広告棟になってくれたからだ。』
彼女は新生ALOが正真正銘のクリーンなVRMMOだと言うことを教えてくれた。それに一番影響されたのが俺達SAOサバイバーだ。
「SAO...！ソードアートオンライン...!それってつまり...！？あのデスゲームからの生還者...!？」
瞬間、武装反射が発動し、セブンが怯む。
『そうだ。お前さんがここまで素性を明かしているのにこちらが隠したままでは不公平だろう？』
そう叫び、シャドウスパークの発動準備に入る。少し射程が短いが...この際はどうでもいい。
『レイン！お前も告げるんだ！自分の過去を...真実を！』
シャドウスパークを放ち、距離を詰める。当然ガードを試みるが、それは予測済み。
『本命はこっちだ！』
防御がおろそかになった下腹めがけて俺はハンターブレイクを叩き込んだ。