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レイド ページ36

最終ダンジョンボス部屋


『クソッ!強すぎるだろ!』
「A!」
『何だ!?』
「一回離脱しないk」
『だめだ!』
残念だがここでクラインを逃がす訳にはいかない。性格はあれだが、腕のいいプレイヤーなのだから。刹那、ボスが大きく体勢を崩した。この瞬間を逃さない。
『ハンターブレイク!』
俺は、無防備になったボス目掛けて即死級の一撃を叩き込んだ。
ーーーーーーーーーー
『...やっと来たか。こっちはほぼ全滅だ』
「これは...!」
レイドはボスの取り巻きのモンスターの圧倒的な物量でほぼ壊滅してしまった。これではゲームバランスもクソもない。ボスはどうにかハンターブレイクで倒したが....。
『セブン達はこの奥だ...。早く行くぞ...!』
俺はボロボロで傷だらけの、満身創痍の体を持ち上げると、次の部屋へと歩き出した。
ーーーーーー
『いたぞ!セブンだ!』
「ようやく来たねキリト君、A君!」
俺は目の前のセブンを睨みつける。
『...詳しくはエギルの店で話そう。...次はここからやり直せるはずだ』
ーーーーーーーーーー
エギルの店

セブンの目的...それはネットワーク網を使用してハイスペックかつ情緒的な演算処理システムを構築することだった。
『駄目だな。』
「えっ?」
残念だが、俺達は参加するつもりはない。
『理由は3つ。一つ、俺達自身がプレイヤーであること。お前さんが探究心で突き動かされているのはよくわかった。...俺もわからないわけではない。』
興味そのものがないわけではない。
『だが協力するわけにゃあいかんな』
ただ攻略するだけでは駄目なんだ。
『気心知れた仲間と共に難関ダンジョンに挑む...そのスリルや高揚感があってこそのVRMMOだ。』
そして残りの理由は...
『2つ、ある目的を実現させるために活動し、人気を博すアイドルを応援するくらいなら荒削りで誰も聞かないような無名アイドルを応援するほうがマシだということ』
「じゃあ3つ目は?」
『いや...なしにしてもらおう』
もっともらしい答えがなかったなんて言えないー!
『とにかく、協力はできない。...キリト、お前はそう言いたいんだろ?』
「...!いやはやAには驚かされるな。」
まったく。二年以上も背中合わせて戦ってきたんだから当然だ。
『どうせお前が直接言うんじゃ先方を無駄に刺激してしまうだろ?』
互いに頑張ろうと言い合っている仲間たちを横目に俺はメニューを開き、ログアウトを選択した。

ラグナロク・パストラル→←最終クエスト



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作者名:闇月 | 作成日時:2023年11月12日 17時

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