ソードアートオンラインエピソード０〜月読の妖精〜 (ページ35)

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最終クエストページ35

『チッ...クラスタ共めが...』
《君達もこちら側に来い。セブンのためにスヴァルトエリア攻略の成果をすべて捧げるんだ！》
氷山島の一件以降、何度かシャムロックと衝突した。奴とキリトが斬りあったこともあった(対策の為にその後フェアリィ・ダンスを譲渡した)。そして今、最終ステージの攻略を始めようとしたその時、こいつらと出くわしたのだ。
《そうすれば争いも衝突も無い世界で、皆がセブンの歌の通り、平等に生きていけるだろう...！》
何言ってるんだ？こいつら...？成果を渡したら世界が変わるのか？あちら側に行けば世界から争いが消えるのか？...違う。争いは消えない。そこに人間が...生物が存在する限り、永遠に。
...だが、そんな事言っても無駄に命を散らすだけだ。ここは一度、引き下がろう。
『...分かった。今回は引き下がる。キリト、これでいいんだな？』
「...ああ。ここはお前達に譲るしかないみたいだな。ハイエナプレイもここまで来ると潔いな」
俺が確認を取ると、キリトもそれに応じる。
《悪く思わないでくれ。スヴァルトエリアの真の勝者はセブンだと俺達は示さなくちゃいけないんだ》
...はぁ。推しにどこまでも心酔し、僅かな侮辱でさえも裁判沙汰にする。これだからファンってのは嫌いだ(注意：Aは極端な固定観念を持っているだけです。決してファンの皆さまを批判しているわけではありません)。
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コンサート会場

《明日の夜九時にシャムロックは高難易度クエストの攻略に出発します！なのでもし参加できそうな人がいたら私達のレイドに参加してくださいね！》
『...キリト。俺はあのレイドに参加しようと思う。』
「えっ！？」
俺の言葉にキリト達が青ざめる。
『こういうのは別行動の方がいいだろ？...俺があそこに潜入する。キリト達は気づかれないようについてきてくれ。...クライン、来てくれるか？』
「...分かった。」
「A...！感謝するぜ！うぉぉぉぉん！」
やれやれ...明日の夜九時、か。俺は身支度を始めた。