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駆け引きの始まり ページ26

街を歩いていた俺とキリトは走ってきた人影にぶつかった。
「わっ!」
「あっ」
『大丈夫か!?』
嫌な予感がする。彼女は左右を見渡し、俺たちに言った。
「あの...私を隠して!」
「『は?』」
一瞬、わけが分からなかった。
「いいから!私は後ろに隠れるからね!」
聞く暇もなくそう言って後ろの樽に隠れるさまを俺達は黙って見つめることしかできなかった。
「おい、貴様ら」
声がした。見ると、どこかで見たような男性プレイヤーが立っていた。
「この辺りで少女を見かけなかったか?」
「え?あ、ええっと...」
『あっちに行きましたぜ?』
いきなり話しかけられて取り乱すキリトの代わりに俺が答える。
「...そうか」
彼はそれだけ言って去っていったが...多分バレてるな。これ。
「...これで良かったのか?」
キリトがそう心配するが、知ったことではない。
「うん!助かったわ!」
そう言って彼女は樽から這い出してくる。
『そういやキリト。今探していたあの男...そいつの名前ってまさか...!』
「庇ってくれてありがとう。私の名前はセブン。シャムロックのギルドリーダーよ!」
ああ、嫌な予感が当たった!
「やっぱり!俺、君と会いたかったんだ!」
『いや、こいつはファンとかじゃないぞ?...多分、お前さんのリアル...七色博士としてのお前さんに話を聞きたいんだとよ?』
「な、なぜそれを...?」
『俺にかかりゃあお見通しさ。』
その後、話は続き....
《@::()&%$”!$&{}+><P{...》
彼女を呼ぶ声が聞こえる。
「しつこいわねぇ...今日はもうログアウトしようかしら。...そうだ!名前を教えてよ!」
「...キリト。スプリガンのキリトだ。」
『同じくA。』
「いい名前ね!じゃあまた、どこかで会いましょう!」
君もな...そういう間もなく彼女はログアウトしていってしまった。
『さて、俺たちもログアウトしようぜ!』
そう言って俺はウィンドウを開き、ログアウトの項目を選んだ。

番外編:絶剣→←新たな出会い



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作者名:闇月 | 作成日時:2023年11月12日 17時

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