決戦 ページ21
世界樹頂上 ？？？部屋
「いやぁ、驚いたよ。小鳥ちゃんのカゴの中にゴキブリ共ｇ」
『システムログイン。ID「ヒースクリフ」。』
「何！？」
させるものか。この世界において一度も恥辱にまみれた行為はさせないー！
『キリト、俺が舞台を整える。...お前が決着をつけろ。』
「分かった。」
彼の了承を確認し、叫ぶ。
『管理者権限を変更。IDオベイロンをレベル１に』
「バカな...！僕より高位のIDだと！？」
このIDはこの世界の根幹を作った者のID。下手な後付け管理者アカウントを除外するのは簡単だ。
『システムコール！オブジェクトID「エクスキャリバー」をジェネレート！』
剣を召喚し、奴に投げ渡す。後はこれだけだ。
『システムコマンド。ペインアブソーバーをレベル０...いや、−10に。』
「な、何っ！？マイナスだと！？」
二度と立ち上がらせてなるものか。感覚を超えた痛みを味わうがいい。このマイナス値はたった今、このIDを使用して作成した。全てはこのバカをどん底に落とすためだ。覚悟しろ。
「逃げるなよ。あの男はどんなときでも臆したことはなかったぞ！あの...茅場晶彦は！」
その名前を聞いた瞬間、奴の顔が怒りにゆがむ。
「か、茅場ぁぁぁ！そうか...あのIDは...。何で...なんで死んでまで僕の邪魔をするんだよぉ！あんたはいつもそうだ！何もかも悟ったかのような顔しやがって！僕のほしい物端から攫って！」
「須郷。お前の気持ちがわからないわけじゃない。俺もあの男の家来になったからな。だが...俺はあの男のようになりたいと思ったことはないぞ。...お前と違ってな。」
「この...ガキがぁぁぁぁぁ！」
そこからはもはやヌルゲーであった。−にしているため、奴が受ける痛みは本来の十倍以上になっているはずだ。
『泣くな。お前はよくやった。』
目の前で泣く友を慰めながら俺はメニューを操作し、ログアウトの項目を選択した。
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作者名：闇月 | 作成日時：2023年11月12日 17時
