ソードアートオンラインエピソード０〜月読の妖精〜 (ページ20)

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番外編：グランドクエスト突破ページ20

世界樹内部グランドクエスト

『俺にスペルは掛けなくていい。...安心したまえ、ただでは4なんよ』
ああは言ったけど流石に攻撃が激しい。自動回復でギリギリカバーできるほどのダメージが俺を襲う。
『くそっ、ムーンスプラッシャーも限界に近いというのに...！』
それでも尚、俺は突進して斬りつける。
『...！よせ、隠密野郎！』
くそっ、俺が力不足なせいで奴が自爆魔法を詠唱し始めた。
『よせ！詠唱を止めろ！早く下がるんだ！』
俺の叫びも虚しく奴は自爆。
『くっ...、無駄なのに』
俺が絶望しかけた刹那、同盟軍がなだれ込んでくる。
『この凄まじい後方支援...！行ける！』
「お兄ちゃん！」
下からリーファの声。彼女の剣が唸りを上げながら飛んでくる。しかし届かない。俺は左手を伸ばし、それを手に取る。
『キリト！自慢の妹からの贈り物だ！受け取れ！』
左手を大きく曲げ、槍投げの要領で投げつける。キリトがその剣を受け取る。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ！」
彼は剣を重ね合わせ、突進する。
『こいつに触れるんじゃねぇ！』
俺はその周囲をジグザグ飛行しながら手当たり次第に斬りつける。そして振り回していた剣(ムーンスプラッシャー)が折れる頃には...ゴールへ到達していた。